日曜日に亡くなった父のお通夜と告別式は木曜日、金曜日となった。
私も妹も仕事があるので、火曜日は自宅に戻り、現実世界の処理をしに出勤した。
自宅に帰宅し、いつもの日常の風景を見たら涙がぼろぼろ溢れた。なんでもない普通の景色なのに。自分の周りは何も変わっていないのに、父はもういないということにぼろぼろ泣けてきた。
1日だけ出勤した日、外で荷物の整理をしていたらてんとう虫が飛んできて、私の手のひらに止まった。あ、お父さんだ!と感じた。しばらく私の手のひらを歩き回り、腕のほうへ登ろうとしている。草むらに戻してあげようとすると、少し飛んで、私のもものあたりに止まってまた歩き回った。父の魂がまだ近くにいるんだ、そばにいてくれているんだと思えてうれしかった。
翌日から仕事は休んだ。
近くにあるお仏壇のはせがわで数珠を買った。20代の頃に慌てて買った数珠がしっくりこないので、いつか買おうと思っていた。父の時に買った数珠、使う度に思い出すだろうなぁと思った。
これからすぐに位牌を買う必要もあるので、位牌も下見した。今はいろんな位牌があるんだなぁーと驚いた。
ぽっかり空いたこの1日。
私はどう過ごしたいだろうか?と考えた。
やっぱり父のそばにいたい。
私は実家のすぐ近くの葬儀場に移動した父に会いに行った。葬儀場にも初めて入ったが、とても明るくて良いところだった。父は畳のお部屋に寝かせてもらっていた。受付の方が父と私にお茶を淹れて出してくれた。私はお線香をあげてから、しばらく父と2人きりで、色々話をした。父はたぶんこう言うだろうなーと考えながら。
急に畳に置いていた紙袋が大きな音をたてて倒れた。
そんな事でさえも父がそばにいてくれているように感じて嬉しい。
しばらくして妹も来てくれた。
父と妹と3人で過ごした。
妹は平日に休みがとれるうちにと役所関係の手続きや名義変更を色々やり始めてくれていて、ここに着くのが遅くなったらしい。
私がまだ小さかった頃、妹がいて我慢することが多くて文句を言っていた時にお父さんやお母さんが亡くなったらきっと妹がいて良かったと思うと思うよと言っていた。本当に妹はありがたい存在で、大切な存在だ。父の言う通りだったね。
