こんにちは、
岡田宰治です。


前回は「肩の痛みは原因が股関節だった」でした。
https://ameblo.jp/baffaro7/entry-12844761328.html


今回は〃「歩幅が狭くなった(ウォーキングクリニック)」〃です。


前回は肩の故障を招いたのは、
股関節の硬さが原因だったというお話でした。


今回は「ウォーキングクリニック」と題して、
「最近、歩幅が狭くなってきて不安」という、
Mさんのお悩みにフォーカスします。


・Mさん(80代前半男性)のお悩み


Mさんのお悩みは「歩幅が狭くなった」ということで、
駆け込み寺のような感じで来院されました。


飛び込みだったこともあり、
助手がざっくりと訴えをお聴きして、
歩幅が狭くなる原因をお伝えしたところ、

ウォーキングや柔軟体操の習慣があり、
「全く原因は思いつかない」とのことでした。


そこで、日を改めて、
筋力、バランス、柔軟性などの身体の点検と、
改善策の提案を行うことになりました。


・歩幅が狭くなる原因とは


歩く歩幅が狭くなるという現象は、
中高年で起こりますが原因はいくつかあります。


たとえば、脚や腰などに痛みがある場合、
足指、かかと、ひざ、股関節、筋肉の痛みで、
それをかばうために歩幅が狭くなるのです。

同様に硬くなっている場合でも歩幅は狭くなります。


その他では、気力、体力の低下や、
骨盤や股関節の潤滑低下などで歩幅は狭くなります。


・全身の点検


そして迎えた体験トレーニングの当日は、
徹底的に現状の点検を行いました。


まずは既往歴や手術歴、医師の助言などを聴いたうえで、
歩様の観察から始まりました。





歩様とは歩行動作や姿勢のことですが、
見るだけでいくつかのことが分かりました。


それは股関節が硬いこと、
骨盤の機能が低下していること、
大腰筋などの機能が低下し背筋が伸びないこと、
膝が曲がっていることなどです。


これに基づき股関節の関連動作をチェックすると、
開脚、前後開脚、合蹠ともに可動域が狭く、
関節の潤滑性や関連筋の伸縮力低下など発見しました。





骨盤の点検では、仙腸関節が潤滑不全で、
硬くなっていることが分かりました。


さらに、膝関節は屈曲し正座ができないことや、
背骨も全般的に硬くなっており、
大腰筋をはじめ脊柱起立筋や腰方形筋など、
体幹の重要な筋肉も硬化していることが分かりました。


この現状をお伝えしたうえで、
対処策としては施術と運動療法の両方必要なこと。

それを行うと確実に改善すること、
そのためには週に一度のセッションと、
自宅での筋肉絞り体操が必要なことをお伝えしました。


Mさんはこの提案に納得され、12回コースが決定し、
数日後に第1回目のセッションとなりました。


・施術+トレーニング


Mさんの柔軟性レベルは5段階評価の5レベルで、
早い話が身体はコチコチ状態、
このレベルだと運動だけではラチがあきません。


そこで、ワープのために施術が必要となります。


まず、前半の15分を使って股関節と骨盤、
背骨の関節を潤滑整復術で軟らかくします。


その後、自宅でもできる筋肉絞り体操の実習と、
背骨を軟らかくしながら鍛えるトレーニングの実施。


これら全部を1回50分の間に行います。


インナーマッスルの活性化に必要な筋肉絞り体操は、
毎朝実践していただくこととなりました。


・進捗は順調


先日、8回目を終了しましたが順調に推移しています。


歩幅は10センチほど広がり、
骨盤、股関節の潤滑が改善し、
筋肉の伸縮率がアップしたことで、
当初に比べて全身の関節で可動域がアップしています。


Mさんの良いところはポジティブで、
「介護などにかかるか」という心意気があることです。


この調子で改善していけば、
1年後には別人のような、
若々しい姿勢や動作になることだと確信しています。


こういう意識の高い方を支援することは、
私たちにとっても生きがいとなります。


次回は、「腰臀部痛の原因は尻もち?」です。


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若返り筋メソッド座学&体操実習(少人数制)

・4月6日(土)18~20時(当研究所&Zoom)
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座学+若返り筋メソッド「深浅・連動筋トレの実習3」



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