こんにちは、
岡田宰治です。


前回は「若返り筋を使った巻き肩解消法」でした。
https://ameblo.jp/baffaro7/entry-12731050795.html

骨盤や股関節まわりがスッキリしない時に、
手っ取り早い対処法として潤滑体操を紹介しました。


今回は「若返り筋を使ったねこ背解消法」です。

ねこ背は5割以上の人には当てはまる不良姿勢です。


このねこ背は巻き肩以上に、
様々な不定愁訴の原因となるといわれており、
健康に有害であることが知られています。


・ねこ背の原因


ねこ背は巻き肩以上にやっかいな存在です。

なぜなら姿勢が原因とはいえ、
複数の要因が重なり合って発生しているからです。


ですから、ねこ背は1つのものとは考えずに、
分類してから対処する方が現実的といえるでしょう。


1.スマホ首


これはストレートネックとかスマホ首と呼ばれており、
横から見ると、
首が前に折れ曲がったように見えるのが特徴です。

うつむき姿勢や首~頭が前のめりの姿勢により発生し、
その多くは巻き肩をともなっています。

不良姿勢としては範囲が狭いので、
比較的直りやすいものが多いですが、
長年放置したままにすると、
首下がりという難治症に進むので注意が必要です。

骨盤の状態は、
前傾タイプ後傾タイプのどちらも存在します。



2.背中から首にかけて後ろ凸の姿勢


これはスマホ首だけではなく、
背中も丸くなっているタイプで、
胸郭が縦方向に後ろ凸となっているのが特徴です。

1に比べ不良姿勢の範囲が広いので、
複数の要素に対処する必要があり
簡単に直らないものが大半です。

骨盤の状態は、
前傾タイプ後傾タイプのどちらも存在しますが、
後傾タイプの比率が高くなります。


3.骨盤から首まで全体が後ろ凸の姿勢


これは座り姿勢がだらしなく見えるタイプで、
イスに浅く座り骨盤は後傾して、
背もたれにもたれて背中も丸くなり、
首は前のめりでスマホ首となっているタイプです。

高齢者によく見られる姿勢ですが、
意外に若者でもこの姿勢が多いのが気がかりです。

骨盤の状態は後傾タイプとなります。


これらのねこ背はすべて姿勢が原因ですが、
不良姿勢の程度や運動習慣の有無、
不良姿勢の習慣がついてからの期間、
これらの違いによって、
解消への道のりは大きく変わります。



・その解消法


それでは、解消法に移りましょう。


1.スマホ首


現象としてはストレートネックで、
強い首肩のこりがありますが、
首と肩の筋肉を緩めただけでは直りません。


実際に関与しているのは首と首を支える部位なので、
背中の上半分から肩周り、
首の前横後ろの筋肉のこりと、
筋膜の潤滑不全(ゆがみ)によって、
その域の関節まで硬くなっています。


これに対し日常の治療では、
この領域の関節の可動域チェックを通じて、
潤滑不全がある筋肉、筋膜を特定し、
潤滑整復術にて復元させるという施術を行いますが、
程度が軽ければ10分ぐらいで終わります。


運動による解消法では、
第8胸椎から上の潤滑不全がある部分を、
伸ばす捻るなどの運動で復元する必要があるので、
主に胸郭から上を動かす、
数種類のエクササイズを組み合わせて処方します。


2.背中から首にかけて後ろ凸の姿勢


スマホ首で背中も丸いということは、
胸郭自体が縦方向に後ろ凸となっているので、
腰椎から上のすべての領域が関与しています。


治療としては、
腰から上の要所の関節の可動域をチェックした上で、
潤滑不全がある筋肉や筋膜に対して、
潤滑整復術を施術を行います。

治療としては一回で確実に楽になりますが、
姿勢矯正となると、
運動習慣との併用が必要になります。


運動による解消法は、
第5腰椎から上の潤滑不全がある部分を特定し、
腰から上のエクササイズを数種類選び処方します。


3.骨盤から首まで全体が後ろ凸の姿勢


このタイプは潤滑不全(ゆがみ)が全身に波及しているので、
骨盤、股関節まわりを中心として、
体幹全体の潤滑不全に対処する必要があります。

ですから、ねこ背というよりも、
全身の潤滑不全を正すつもりで
立ち向かうことになるので長期戦となります。


治療は、骨盤、股関節を中心として、
関節の潤滑不全、筋肉の潤滑不全、筋膜の潤滑不全、
これらに対し全身調整として潤滑整復の施術をします。

約1時間かかりますが一回でもかなり楽になります。


これが姿勢矯正を果たすとなると、
定期的な施術(1~2週間に一度)と、
パーソナルトレーニング(1~2週間に一度)、
さらに毎日の自宅でのエクササイズ(20分程度)、
これぐらいの覚悟が必要になります。

しかし、あきらめることはなく、
覚悟を決めてこれが実践できれば姿勢矯正は可能です。


このように、
1.2.3.では程度や範囲が変わるので、
対処法も変えていかなくてはならないのです。


・自力で解消する方法


ある程度の時間はかかりますが、
このすべてに適応した対処法はあります。

これが若返り筋メソッドのエクササイズで、
筋トレ&ストレッチを合わせた効率の良い方法です。


・筋肉に力を入れて伸ばす
・伸ばすと捻るを組み合わせた運動
・一つの動作は息を吐きながら8カウント
・本来の長い手足を使って行う
・まず若返り筋から起動する


こういう特徴がありますが、
なぜコレを使うかといえば、
特に姿勢筋と呼ばれるインナーマッスルにフォーカスし、
若返り筋を活性化させる方法だからです。

ねこ背には、TSURUKAME体操(9種類)が有効です。


それでは、
その中からエクササイズを一つ紹介しましょう。


1例 ぶらぶら体操

これは若返り筋という体幹インナーマッスルから起動し、
胸郭から上方向と下方向に自力で伸ばす、
という独特のエクササイズですが、
骨盤も含めて全身に作用させることができます。



まず立ち姿勢から胸を持ち上げた状態で片足立ちとなり、
みぞおちの奥から足をぶらっと前に出し、
そこから切り返して後ろ側に伸ばします。
同時に上肢は手のひらを前に向け上に伸ばします。

声を出しながら8カウント数えたら脱力します。

これを左右5回ずつ行います。
また、足の方向を変えてあと2セット行います。


もちろん、この体操を一回行っただけで、
ねこ背が直るわけではありませんが、
複数のエクササイズを効率よく組み合わせることで、
効率よく直していくことができます。

それを習慣にすることで形状記憶させ、
ねこ背は解消し良い姿勢が保てるようになます。


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