こんにちは、
岡田です。

   
前回は『マッサージは最高の検査法!?』でした。
https://ameblo.jp/baffaro7/entry-12486037392.html

マッサージは皮膚や筋肉の状態、それを介して骨格の状態、
また、気の状態や内臓の機能低下まで探知できる、
最高の検査法に違いないというお話でした。


今回は毎年、この時期になると紹介している、
夏型の肩こりについてです。


夏型の肩こりは、
高温環境と自律神経系の疲労によって起こります。

そして、熱中症の予備軍でもあります。


(夏型の肩こりの原因)


この肩こりは、
梅雨時から十月上旬に出る季節性の肩こりです。


では、なぜこの時期に肩こりが出るのでしょうか。


その原因はいくつかあります。

梅雨時の高温多湿や猛暑による高温環境、
エアコン使用の室内と高温の屋外の温度差があります。


それらにより、
頭頚部に熱が溜まる「うつ熱症」をひき起こします。

そして、結果として熱や疲労で自律神経が失調し、
肩こりや頭痛などの不定愁訴が発生するのです。


自律神経は過酷な環境の中で、
身体を最適な状態に保つために頑張っています。

たとえば、暑くなると汗を出して身体を冷やす、
寒くなると汗腺を閉めて熱を逃がさないなどです。


この時期は、室内も高温となるので、
クーラーで涼しくしないと生活ができません。

室内は27度なのに外は40度というような、
極端な内外の温度差が日常的となります。


自律神経は、そんな環境の中でも、
身体の機能を正常に機能させるために、
フル稼働状態となり過度の負担で疲労します。

その影響で、自律神経が集まっている首や肩、
そして背骨沿いはこりやすいのです。


もう一つ、熱による障害があります。


それは頭です。

なぜなら、中枢の脳がある頭は熱に弱いからです。

頭は思考や頭脳労働、精神ストレスなどによって、
熱が出やすく滞りやすい部位ですが、
高温環境では頭に熱がこもる「うつ熱状態」となります。


これに対して、
対処法がないかといえばそうでもなく、
頭は熱を発散させるシステムを持っています。

ふつう、頭の中に溜まった熱は、
発汗、呼気、静脈や脳脊髄液、
これらの機能を使って熱を逃がすようにできています。

それでも間に合わない場合は、
首や肩の体表面が放熱板となり熱を発散させます。


うつ熱状態で肩や首に熱がこもった場合は、
関連する筋肉の機能が低下すると同時に、
その部分にこりを引き起こします。


(夏型の肩こりの症状)


では症状に移りましょう。 

夏型の肩こりは、首から肩甲骨まわり、
首から背骨に沿い背中まで、強いこりが発生します。



こる部分に熱を感じるケースが大半です。

「背骨の両側が鉄板が入ったように硬い」
「肩甲骨の周りが硬くなって気分が悪い」
「首の根元が寝違えたように苦しい」など、
共通項は首の付け根から背中にかけての強いこり感です。


筋肉が硬くなると関節の動きも悪くなります。

背筋がこると、背骨の関節の動きが悪くなり、
背中が捻りにくなるなど不快感が出ます。

また、背筋に触れると、
しこりのように硬くなることもあります。


肩甲骨周りのこりでは、
肩甲骨を取り巻くように筋肉がこり、
肩甲骨の動きが悪くなるので腕の動きも硬くなります。

また、肩甲骨と首を繋ぐ筋肉にも強い張り感が出ます。


首のこりでは、頭から首の付け根までの強いこり感と、
目の奥やこめかみの奥の鈍痛、ふらつきやめまい、
集中力低下、後頭部から首の不快感などが発生します。


この上の3つの症状を併せて持っている方もいますし、
2つだけ、1つだけという方もいますが、
それは程度差だと考えています。

程度が強いほど広範囲の肩こりとして現れるわけです。


さらに悪化すると、体液の流れが悪くなり、
皮膚の滑りも悪くなるので余計にこります。

ここまでくれば、
関節、筋肉、皮膚のすべてがこるという状態で、
その範囲はパンパンに張った状態となります。


このタイプの肩こりを解消するには、
自律神経の調整と熱の移動がキーワードになります。


次回は対策法をお伝えします。
 

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