こんにちは、
岡田です。


先日、読者で歩行愛好家のMさんから、
「ポールを使ったウォーキングについて」
質問がありました。

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ポールを持って歩いてますが、
持たない方がいいような感じ(肩が詰まる)です。
持って歩かない方がいいですか?
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首と肩の調子が悪いMさんの場合は、
ポールは使わない方がよいとアドバイスしましたが、
このウォーキングについて、私の見解を述べます。


結論から言うと、
転倒のリスクがある高齢者に向いています。

つづいて、
傾斜地や寒冷地でのウォーキングに向いています。


ポールが不向きなのは、
首や肩のゆがみがある人や、
暑い季節のウォーキングです。


Mさんの場合は、
めまいなどの症状があり、
首や肩が詰まるというので中止を勧めました。


じつは、うちの研究所でも、
2009年歩行整体をスタートしたときは、
ポールを使った歩行を推奨していたのです。

それから2013年までは、
毎週、近くの公園でポールを使って指導していました。


はじめは、40代~80代の方が集まり、
10~20人で歩いていましたが、
それぞれスピードが違うので調整に苦労したものです。


そのうち、
年齢が若い人から順に抜けていき、
高齢者はむしろ増えて、
いつのまにか70代以上のサークルに変化していました。

そちらに需要があったわけですね。




その中で気づいたことは前述のとおりです。

・夏場は暑くて我慢できない(大阪の夏は暑い)

・冬場は身体が暖まりやすく参加者が増える

・若い人ほど飽きてしまう(道具を使うのが面倒)

・アップダウンが多い所や傾斜地ではバランスが取りやすい

・歩行姿勢が不安定な高齢者は安定するので好まれやすい


そして、最後に気づいたことは、

・首や肩がこるタイプの人はこりが強くなる傾向がある

まあ、こういう結果が出て、
ポールを持った歩行は終了となりました。


この首や肩のこりが強くなる、
という現象に対して検証した結果は、

確かに、訴え通り首や肩の張りが強くなっていました。


もともと、首や肩がこらない人には、
そういう訴えはなかったので、
関節や筋肉の潤滑不全がある人には辛いようです。


この間を中心とした経験や観察からは、
「人間は二本足で歩くように創られている」、
ということを強く感じました。

そこで、整体歩行は、
ポールなしで歩くスタイルに統一したのです。


一方、ポールを使った歩行も、
二本杖による安定感は捨てがたいので、
今も転倒リスクがある高齢者に指導しています。


まとめると、

ポールを使った歩行が良いとか悪いとかではなく、
ケースバイケースで考えることが大切だということ。

これがあるから散歩に行ける、
こんな高齢者には必需品ですから。


元気な人は、ポールなしの体幹歩行、
整体歩行をおすすめします。


Mさん、良い質問ありがとうございました。


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