こんにちは、
岡田です。  

前回は、かみ込み腰とゆるみ腰でした。
https://ameblo.jp/baffaro7/entry-12306847972.html

この腰痛シリーズもまもなく終了ですが、
まだ皮膚の話が残っていることに気づきました。


そこで今回は、
皮フの動きが悪いと腰痛になるというお話です。
もちろん、腰の皮フがターゲットです。


腰痛と皮フの関係については、
あまり聞いたことがないかもしれませんが、
腰部は、皮フと筋膜が癒着しやすい部位です。

癒着というのは引っ付いて機能しなくなること。


意味不明だと思いますので、
いっしょに実験しながら説明しましょう。


●ここで少し手を止めて、
親指と四指で腰の皮フをつまんで下さい。
できるだけ後ろの方が分かりやすいでしょう。


腰骨の周りが軽くつまめて痛くない方は、
健康な皮フなので腰痛とは関係しません。

健康な皮フは滑らかに動くので楽につまめるからです。


ところが、
癒着している皮フはつまめません。

全くつまめないようだったら、
その部分は癒着しています。


皮フと筋膜がひっついている場合は、
そのあたりに腰痛を起こしやすいです。
 

●今度は腕で実験してみましょう。

右手の親指と人差し指で、
左前腕の皮フをつまみ上げて下さい。


簡単につまめるはずです。

なぜなら、
皮フと筋膜が分離するからです。

もっといえば、
皮フと筋膜の間に潤滑液が存在しているからです。


体液を使って潤滑するので、
つまみ上げることができるわけです。


(皮フの潤滑が関節に影響する)


あまり知られていない話ですが、

皮フの潤滑があるのと無いのでは、
関節の柔らかさは全く異なります。


その証拠として、
骨折などで長期間ギプス固定していた場合、
関節も硬いですが皮フもつまめなくなります。
普段とは全く違いカチカチになるのです。

上手なリハビリの先生は知っています。

骨折のリハビリで関節の動きを正常に戻すには、
ポイントは関節内と皮フ筋膜間の潤滑、
この2つの潤滑の改善がコツであることを。


関節が硬いと思っている方の中には、
じつは関節自体が硬いのではなくて、
皮フの動きが悪くて関節が硬い方もいます。


日常生活の中でも、
皮フの動きが悪くなりやすい場所があります。


それは腰や背中の上の方で背骨に近いところ、
生活の中で皮フがあまり動かないところです。

こういうところは皮フが硬くなりやすいので、
注意が必要です。

これが、コリや痛みを引き起こすところです。




(腰の皮フが硬いと起こる症状)


皮フは伸び縮みしますが、
筋肉の半分以下しか伸縮しません。

また、白人や黒人と比べると、
日本人の皮フの方が弾力は少ないです。

とはいえ、
皮フの弾力の影響はたかが知れています。


それと比較にならないぐらい大きいのは、
皮フと筋膜の間の潤滑による影響です。

だから、
皮フと筋膜の間の潤滑が悪くなると硬くなるのです。

滑りが悪くなると関節の動きも制限されます。


腰の場合は、
前屈、前かがみがしにくくなりますし、
回旋、体を左右に捻りにくくなります。


しかし、ふつうは関節や筋肉しか診てもらえません。
皮フは相手にされない。というか、眼中にありません。

だから、関節や筋肉に問題がなければ
「異常なし」となります。

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では、皮膚の潤滑が低下した場合は、
どう対処したらよいのでしょうか。


ここで問題です。

1.もむ
2.つまむ
3.さする

どれが正解だと思いますか?


長くなったので、
解消法は次回お話しします。

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