こんにちは、
岡田です。

前回は、筋・筋膜性の腰痛でしたが、
それと診断されている人の9割は骨盤の障害。
https://ameblo.jp/baffaro7/entry-12302635545.html

筋肉は痛めたところに激痛が走りますが、
骨盤の障害の場合は、
仙腸関節周辺に激痛が走ることはあっても、
触れて痛むところはありません。


今回はこの9割への対処法をお伝えします。


骨盤の障害は、
仙腸関節と恥骨結合の二つに分かれます。


恥骨結合の障害は、
自覚しやすいのでここでは省略します。

仙腸関節は左右にありますので、
左の障害と右の障害があります。


よく、骨盤を起こすとか骨盤が寝る、
または、前傾するとか後傾するといわれますが、
これは横から見た骨盤全体の角度です。

その原因は、

骨盤周りが軟らかいか硬いかという問題で、
今回の骨盤の障害とは違う話となります。


よく、勘違いされることですが、
仙腸関節はめったに、
左右対称でトラブルを起こすことはありません。

左と右の仙腸関節の症状が違うのは当たり前で、
両側が同じ症状というのは少数派です。


●かみ込み腰




たとえば、
しりもちをついたとしましょう。

しりもちは、左右どちらかの坐骨を強打し、
打撲した側に障害が発生します。


ここで問題なのは、打撲した坐骨ではなく、
てこの原理でかみ込んだ仙腸関節です。


坐骨を打撲した結果、
てこの原理で打撲側の仙腸関節がかみ込みます。

そして、1週間から10日後に、
坐骨を打撲した側に発症、
足のしびれや痛み坐骨神経痛などが出現します。


なぜ、時差が生じるのかというと、
かみ込んだだけでは症状が出ないからです。

かみ込むというのは関節がロックすることなので、
その影響で筋肉や筋膜が緊張して症状が出るのです。

これを『かみ込み腰』と呼んでいますが、
レントゲンで撮影しても異常なしです。
だから、筋筋膜性となります。


●ゆるみ腰



つづいて、歩行不足や運動不足で、
仙腸関節の潤滑が低下した場合を考えてみましょう。

これは、同じ潤滑不全でも、
ネジが締まりすぎてロックするのではなく、
ネジがゆるむように仙腸関節がゆるむ形となります。

これは両方の場合と、
左右別々で起こることがあります。


これは『ゆるみ腰』と呼んでいます。
体の重心に偏りがある場合は、
重心が載っていない側がゆるみ腰となります。

重心に偏りがない場合は、
両側のゆるみ腰となりますが、
この代表例は歩行不足です。


また、こんな例もあります。
左ゆるみ腰で右かみ込み腰というケース。

どんな場合にこうなるのでしょうか。

たとえば、
歩行不足で仙腸関節がなまっている場合は、
左右両側のゆるみ腰が出るのですが、

この人がお風呂場で滑ってしりもちをついた場合、
右の坐骨を打撲したケースでは、
右側の仙腸関節はかみ込み腰となります。


その結果は、
左ゆるみ腰と右かみ込み腰となります。

左はゆるみ、右はロックするので、
左右対称の機能は損なわれ、
骨格はゆがみ全身に様々な症状が出現します。


このような場合は、
骨盤の後傾や前傾では何もわからないので、
仙腸関節ねじれの検査が欠かせないのです。


かみ込み腰もゆるみ腰も仙腸関節の潤滑不全です。

これら骨盤の潤滑不全については、
一部の医療機関を除いては、
いまだに無視されているのが実情です。

骨や関節に異常がないから、
筋肉=軟部組織の炎症となるのでしょう。



しかし、たいていは骨盤、
それも仙腸関節の潤滑障害です。

かみ込み腰の原因は、
しりもちをはじめとして、
激しいスポーツ、重労働などで、
しゃがみ込むような姿勢でバランスを崩して起きます。


ゆるみ腰の原因は、
歩行不足を代表として、
偏った座り姿勢や立ち姿勢が癖になったときに起きます。


最後に解消法。


原理がわかると解決策も見えるものです。

一番即効性があり確実な方法は、
潤滑整復術で圧倒的な効果があります。

特にかみ込み腰に対しては、
一発で症状が消えることも珍しくありません。

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遠方で受診できない場合、

かみ込み腰は、
バランスボールなどでゆっくりと骨盤を動かす。

ゆるみ腰は、
整体歩行で歩くことが抜本的な解消法となります。

ただし、ゆるみ腰の場合は、
逆戻りさせないためには、
整体歩行の習慣をつけることが必要です。


実際のところ、
かみ込み腰がどこへ行っても治らず、
放置されているために、
いつまでたっても症状が取れないので、

そういう方が、
治療院まわりをしていることが多いです。


なぜ、そうなってしまうかというと、

かみ込み腰の存在が知られていないこと、
これにつきるでしょう。


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