こんにちは、
岡田です。

前回は心因性腰痛の解消法でした。
http://ameblo.jp/baffaro7/entry-12280266722.html

今回は、椎間板ヘルニアによる腰痛のお話しです。
 
椎間板ヘルニアについては、
多くのサイトで説明されているので、
あまり知られていないことを中心に解説します。


(椎間板ヘルニアについて)
 
椎間板というのは背骨と背骨を繋ぐクッション部分で、
背骨の柔らかい動きを作っている柔軟成分といえます。

ヘルニアは臓器が脱出することをいうので、
椎間板ヘルニアは、
背骨間のクッションが破損しはみ出した状態といえます。

はみ出したら何が問題かというと、
周りの神経を圧迫することで障害が出るからです。

具体的には、
お尻から脚にかけての痛みなどの症状が現れます。

左右どちらか片方に、
中には両方に出ることもあります。




(急性のヘルニア)

急性のヘルニアと慢性のヘルニアでは、
全く対処の仕方が違います。

急性のヘルニアは、ある日突然、運動した時など、
背骨に曲げや捻りの力が働いた瞬間に起こり、
ぎっくり腰として扱われることが多いでしょう。

めやすとして簡単なテスト法があります。

仰向けで足を伸ばしたままの姿勢で、
他人が脚を持ち上げた時に激痛が走る、
途中でひきつってロックする時は、
急性のヘルニアを強く疑います。

こんな場合は、
提携病院でMRI検査や診察を受けて頂きます。
MRIで該当部位にヘルニアがあれば一目瞭然、
椎間板ヘルニアの診断が下ります。


急性期のヘルニアが有る場合は、
2~3ヶ月程度は症状が消失しないので、
安静にしてもらって回復を待ちます。

なぜなら、
損傷部の椎間板の修復と、
髄核などの吸収処理に時間がかかるからです。

背骨周りなので安静固定もしにくいし、
血行が悪いところなので回復スピードが遅いのです。

このように、足首の捻挫などと比べれると、
回復条件が悪いので長期間かかります。


(慢性のヘルニア)

一方、慢性のヘルニアの場合、
程度が軽ければ、
治療をすれば1週間以内で治ることもあります。

なぜなら、
「かみこみ腰」という骨盤の障害は、
椎間板ヘルニアとよく症状が似ているからです。

「かみこみ腰」というのは、
骨盤にある仙腸関節の潤滑が、
かみ込んで制限されている状態をいいます。



「かみこみ腰」を整復術で復元し、
骨盤の潤滑を正常に戻せば短期間で回復します。

軽い場合は、
1回の整復術で翌日に症状がなくなることもあり、
程度がキツイ場合でも1週間あれば楽になります。

一見似たように見える、
急性と慢性の椎間板ヘルニアですが、
対処法も回復期間も大違いということになります。


長期間たっても症状が消えない場合は、
ほとんどが「かみこみ腰」が残っているケース。

「かみこみ腰」を認識できる施設は少なく、
治り損ねている人が多いと推測しています。


慢性化して「腰痛とお友達状態」になっている、
時にぎっくり腰を繰り返すというパターンは、
慢性のかみこみ腰が多いです。

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まとめると、
急性の椎間板ヘルニアと慢性のヘルニアは全く違う。

慢性のヘルニアの正体は、大半が「かみこみ腰」。

急性の場合は安静が必要で、
慢性の場合は仙腸関節の潤滑を回復させることがポイントです。