こんにちは、健康水先案内人の岡田です。
頭部のうつ熱(オーバーヒート)による肩こりは、
梅雨時から夏(6月~9月)に多発します。

その症状は↓

1.強い肩こり
2.頭からの発汗
3.頭痛
4.眼がショボショボする
5.額に脂汗をかく
6.頭や首の熱感
7.めまい、ふらつき
 
 
今回は、頭部うつ熱の解消法についてお話ししましょう。


その原因を取り去る努力も必要ですが、
これを解消するためには、頭を冷やすことや
全身の気の流れを良くしてやる必要があります。


中でも直接頭の熱を奪う方法が即効性があります。
そして、安全かつ一番効果的なのが氷冷です。

その原理は頭部うつ熱のポテンシャルエネルギーを、
氷の融解熱を利用して外部に捨てるというものです。

簡単に言えば「頭の熱取り」です。

頭はよく知っていますので
うつ熱しているときは「めちゃくちゃ気持ちいい」です。

 
つぎに実施の際のポイントです。
誤解のないようにしてください。

「クーラーで冷やしてもいいんじゃないの?」
とのご質問も多いのですがダメです。
クーラーでは体表面しか冷却できないので、
体は冷えるけれど頭はあまり冷えません。

へたをすると自律神経が失調し
冷えのぼせとなり症状をこじらすこともあります。


冷えれば同じと氷以外の物を使う方もいます。

たとえば冷却シートなどのシップ類では、
効果が弱すぎて話になりません。


人工材料を使った蓄冷体では冷えすぎる危険があり痛いです。

人間のからだの6割は水です。
水(氷)は体の熱を捨てるのに最適な物質なのです。
 
可能であれば、水枕に氷を入れて使ってください。
家で行う場合は、
氷枕と氷のうを組み合わせて使えばよいでしょう。
症状が無くなるまで毎日続けて下さい。

軽い場合は、家庭で対処できますが、
悪化した場合は効果出るのに日数がかかるので、
頭をこれでもかと冷やしまくる必要があります。 


最近は0度の冷水を循環させて頭を効率的に冷やす装置
「クライオサーミア」が一部の施設で使われています。

参考までに岡田が行っている方法を紹介します。
(頭が熱くなると火の玉みたいに熱く熱取りは結構たいへんですよ)



 
写真は2kgのチップアイスを使い
5つの氷のう水枕で冷やしているところです(40~50分)
体が冷えるといけないので下半身は温めます。
 
「頭部のうつ熱」になるような職場環境の人や、
頭を使いまくってオーバーヒートしている人は、
やってみる価値はありますよ。

【ポイント】

頭にたまった熱を取るのは想像以上にたいへん。
冷却シートなどでは全く歯が立たない。

この時期は、原因不明の肩こり頭痛やふらつきなど、
あなたの周りにも頭だけ異様に熱い人がいる可能性がある。


(肩こり7つの型)

(1)骨盤、腰椎、股関節の障害が原因の肩こり
(2)頸椎、顎、胸郭の障害が原因の肩こり
(3)むちうち、寝違いが原因の肩こり
(4)歩行不足が原因の肩こり
(5)尻もちや激しい運動が原因の肩こり
(6●)頭部のオーバーヒートが原因の肩こり---解消法
(7)精神的ストレスが原因の肩こり

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