こんにちは、健康水先案内人の岡田宰治です。    
オリジナルの肩こり分類と対策法を紹介中。
 
(肩こり7つの型)
 
(1)骨盤、腰椎、股関節の障害が原因の肩こり
(2)頸椎、顎、胸郭の障害が原因の肩こり
(3)むちうち、寝違いが原因の肩こり
(4●)歩行不足が原因の肩こり-------症例1
(5)尻もちや激しいスポーツが原因の肩こり
(6)頭部のオーバーヒートが原因の肩こり
(7)精神的ストレスが原因の肩こり

前号、解消法のバックナンバーはこちら

   
Oさんは50代後半の男性。30年前から肩こりがあり、
今までにカイロプラクティック、牽引、はり、マッサージなど、
片っ端からやったが効果がなかったとのこと。

 
◇岡田  「何か運動はされていますか?」
 
◆Oさん 「ハイ、週一のゴルフと週二のスポーツクラブです」
 
◇岡田  「よく運動されているのですね。
     それで肩こりはマシになりませんでしたか?」
 
◆Oさん 「それがダメなんですよ、
     ほんま肩こりだけは何しても治りませんわ」

◇岡田  「運動は良くされているようですが歩行はどうですか」

◆Oさん 「よく動いてはいますが、ウォーキングはやってません。
     移動はいつも車が中心なんであまり歩きません」
     
◇岡田  「それでは一度検査してみましょう」


〈徒手検査をおこなう〉 
 
姿勢や頭、アゴ、首から肩、背中、腰、股関節、足の関節や筋力、
足の知覚検査など十数種類の検査を行う。約10分経過・・


◇岡田  「腰痛はありませんか?」

◆Oさん 「腰痛はありません。肩こりだけです」
     少し不安そうな表情で「治る可能性ありますか?」

◇岡田  「検査の結果、首の関節の動きが全域で少し制限されています」
     「けれども、首のここが悪いというところはありません」
     「それよりも骨盤の関節が硬くなっていることが問題です」
     (検査で両側のゆるみ腰を発見。それをやんわりと伝える)
       
◆Oさん  少し戸惑った表情で
     「腰は痛くないし、肩こりだけなんですけどぉ・・」

◇岡田  「わかりました。それでは今日は、肩から首の硬くなった関節を
      ゆるめて、動くように調整してみましょう」
     (今回は、骨盤のことは理解してもらえそうにないので、パス)

◆Oさん 「よろしくお願いします」


〈少しリラックスの後、頭頚部の整復術をおこなう〉
(その後、再度検査を行って首から肩の動きが良化を確認。)
 

◆Oさん 「ちょっと、ましになったような気がします」

◇岡田  「そうですか。もし、すぐに元に戻ってしまうようでしたら、
     骨盤の障害です。結果をみて次回検討しましょう」


〈3日後に再来院〉


◇岡田  「その後の経過はどうですか?」

◆Oさん 「やっぱり、すぐにもとにもどってしまいましたわ」

◇岡田  「前回の検査でわかったことですが、
     ゆるみ腰といって骨盤がかみ合ってない状態なんです」
     「Oさんの肩こりは、これが原因ですね」

◆Oさん 「そういえば、昔かかったカイロの先生にも、
     そんなこと、言われたことありましたわ」

◇岡田  「Oさんの肩こりは、ふだんの不良姿勢や歩行不足で、
     ゆるみ腰が発生したのだと思います」
     「その状態が続いたせいで背中も丸くなり、
     頭やアゴが前に出て首や肩が張り肩こりがでているのです」
     「骨盤の整復処置と、日常の歩行量を増やしてもらうこと、
     背中が丸くなる姿勢をなくしていくことが必要ですが、
     やってみますか」
  
◆Oさん 「よく、家族からも背中が丸くなっているといわれています」
     「この肩こりが治るんやったら何でもやってみますわ」

(今回は骨盤の整復術と姿勢指導、日常行う体操3種類を処方する。)

〈そして1週間後〉

◆Oさん 「だいぶましになりました。
     何十年もつきあっている肩こりなのですぐには治らんでしょうが、
     何しても良くならんかったことを思えば希望がもてます。
     変わったという事実が重要ですね」
 
◇岡田  「必ず良くなりますから、いっしょに頑張りましょう」
     
(その後の経過は良好で順調に回復する。歩行習慣はくせになる。)

 
【ポイント】

一見運動量が足りているように見えても、歩行不足という落とし穴がある。
骨盤を一定のリズムで動かし、正常化する最善の運動が歩行整体だ。

☆肩こりの真相
☆肩こり(骨格編)
☆ブログトップへ