こんにちは、健康水先案内人の岡田です。
今回も(4)タイプの肩こりの解説です。

(肩こり7つの型)

(1)骨盤、腰椎、股関節の障害が原因の肩こり
(2)頸椎、顎、胸郭の障害が原因の肩こり
(3)むちうち、寝違いが原因の肩こり
(4●)歩行不足が原因の肩こり----解説2
(5)尻もちや激しいスポーツが原因の肩こり
(6)頭部のオーバーヒートが原因の肩こり
(7)精神的ストレスが原因の肩こり

前回のバックナンバーはこちら
 
前回、運動不足になると「ゆるみ腰」となり、
慢性の肩こりになるというお話しをしました。

今回は「ゆるみ腰」による肩こりを
もう少しくわしく説明することにしましょう。


からだがなまった状態がしばらくつづくと、
骨盤の仙腸関節がゆるんだ状態になります。
これを岡田は「ゆるみ腰」と名づけました。

「ゆるみ腰」でも一過性の場合は、
肩こりが固定化するわけではありませんが、
この状態が慢性化すると背骨のゆがみも固定化し、
このゆがみが原因で慢性肩こりとなります。

ふだんから運動不足で、
移動は自転車か自動車という方は、
自動的に「ゆるみ腰」になります。

「ゆるみ腰」の人の歩く姿勢は、
どことなく頼りないダラダラ歩きで、
立ち姿勢で体重がかかとに乗り足の運びが悪く、
ちょっとした段差でつまづくようになります。

さらに「ゆるみ腰」が長期化すると肩こりはさらに悪化、
痛みやこりが骨盤から背中、頸にまで及びます。

この状態まで悪化すると「ひらき腰」といって、
骨盤がゆるんだうえに横方向に開いた状態になり、
ギックリ腰を引き起こすなどして、
自分ではなかなか治せなくなってきます。

また「ゆるみ腰」は左右同時に起こることも多いですが、
「ひらき腰」は片方に起こります。
たとえば左右の一方は「ゆるみ腰」で、
逆側は「ひらき腰」になることが多いです。

肩こりの場合は長時間の不良姿勢や細かい作業など、
手や腕、頸などの影響を強く受ける場所なので、
すべて腰からの影響で決まるわけではありませんが、
腰の影響だけでも頸から肩にかけてパンパンに張ります。

日常多くみられるパターンは、
肩がこるような仕事と、
骨盤の異常を因とする症状が合併して、
複雑でキツイ肩こりの症状を作り出しています。
 

一番いいたいことは、
肩こりの原因は頸や肩だけではない、
ということを知ってほしいのです。


肩をマッサージしてもらって治る肩こりは、
肩の筋肉疲労だけの問題だと考えてよいでしょう。
 
しかし多くの場合は
マッサージしてもらっても、
すぐに逆戻りするのではないでしょうか。

骨盤は建物でいうと基礎のようなものです。
骨盤のゆがみは肩こりをはじめとして、
全身に大きな影響を与えることになります。

まとめると、ヒトの体は、運動不足になると、
身に覚えがない肩こりになることがありますが、
多くは骨盤の異常がからんでいるのが現実です。

次回はどんな運動が有効なのか?治療法は?
これら解消法を説明します。


【ポイント】 

ヒトの体は、運動不足になると、
身に覚えがないのに肩こりになることがある。
むしろ使いすぎの肩こりよりも
運動不足の肩こりの方が圧倒的に多いのが現実。
その多くは骨盤の異常がからんでいる。


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