こんにちは、健康水先案内人の岡田宰治です。
オリジナルの肩こり分類と解消法を連載しています。

前号は(3)型肩こりの一症例でした。


(肩こり7つの型)

(1)骨盤、腰椎、股関節の障害が原因の肩こり
(2)頸椎、顎、胸郭の障害が原因の肩こり
(3)むちうち、寝違いが原因の肩こり
(4●)歩行不足が原因の肩こり----解説1
(5)尻もちや激しいスポーツが原因の肩こり
(6)頭部のオーバーヒートが原因の肩こり
(7)精神的ストレスが原因の肩こり

 
今回からは、おもに運動不足が原因で、
肩こりになる場合を説明していきます。

さっそくですが、
なぜ運動不足になると肩こりが出るのでしょうか。

一言でいうとからだがなまってしまうからです。

もちろん、よくいわれているように、
運動不足になると、疲労物質が蓄積しやすくなる。
そして血行が悪くなり血液ドロドロ、
酸性にかたむき筋肉が硬くなる。
だから肩がこるというのは事実です。


もうひとつ重要なことがあります。
 
それは、体がなまってくると、
全身の関節のかみあわせ(潤滑)が悪くなることです。

その影響が顕著に表れるのが骨盤です。

特に骨盤の仙腸関節の潤滑が悪くなると、
厄介な症状が次々に現れます。

たとえば朝起きあがるときに腰の下の方が重い。
重だるくて腰がスムーズに動かない。
背中から腰まで全体が重い。

初期にはこんな症状が出ます。

30代の若い人にはピンとこないと思いますが、
40以上で運動不足の方は
「私のことかしら」ドキッという方も多いでしょう。

こんなのが日常一番多くみかける症状です。
岡田はこれを「ゆるみ腰」と命名しました。

今は肩こりの話なので詳しい説明は別途しますが、
片方でも「ゆるみ腰」になると腰全体がゆがみます。
 
そして、その影響が背骨を通じて上に向かい
肩こりとなるのです。

たとえば右側が「ゆるみ腰」をおこせば、
左側の頸や、肩びきのあたりがこります。

左右両方が「ゆるみ腰」になれば、
頸から肩にかけてパンパンにこります。
 
このように、運動不足になると、
さまざまな機能が失調をきたします。


重要なのは、
運動不足、もっといえば歩行不足になると、
「ゆるみ腰」になってしまうということ。
 
「ゆるみ腰」になって慢性化すると、
関節の機能が低下して、
肩こりも悪化していくということ。

肩こりをきっかけに全身に不調が拡大し、
様々な内臓疾患まで引き起こすこと。
この負のスパイラルは食い止めなくてはいけません。

 (つづく)
                         

【ポイント】 

「ゆるみ腰」が慢性化すると関連の関節を中心に
機能失調を起こし、肩こりをはじめ長期化すると
左右の「ゆるみ腰」に対応する内臓疾患になることがある。 
 
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