こんにちは、健康水先案内人の岡田宰治です。
オリジナルの肩こり分類と解消法を連載しています。

前回は寝違いによる肩こりの解説でした。


(肩こり7つの型)

(1)骨盤、腰椎、股関節が原因の肩こり
(2)頸椎、顎、胸郭が原因の肩こり
(3●)むちうち、寝違いが原因の肩こり--解消法
(4)頭部のオーバーヒートが原因の肩こり
(5)運動不足が原因の肩こり
(6)尻もちや激しいスポーツが原因の肩こり
(7)精神的ストレスが原因の肩こり


 
(3型肩こりの解消法)
 
 
今回は3型肩こりの解消法についてお話します。

3型全般にいえることは、
 
頚椎(けいつい)の位置関係にずれが生じ、
滑らかに潤滑(じゅんかつ)できないことで、
椎骨どうしのかみ合わせが悪くなり、
関節の動きが制限されることです。
 
たとえば、左横は90度(正常)頸がまわるのに、
右横を向こうとしても途中で動きが制限される。
 
この場合は頸と頭のつなぎ目あたりが障害しています。

また、首を左側に倒すのはなんともないのに、
右側に倒そうとしたら動きが制限されるという場合。

この場合は首の付け根が障害しています。

そして、バランスをとるために周辺の筋肉が張ります。
関節の障害があると周辺の筋肉がこるのです。
 

これらのこりに対して
電気治療やマッサージを漫然と行っても、
効果は一時的で時間がたてば元に戻ってしまいます。

ここで大切なのことは
表面的なこりに対処するのではなく原因を見つけること。
原因がわかれば、それに対処するだけで、
的を得た治療ができます。

 
(自力での解消法)

40分連続歩行(歩行整体)は有効です。

即効性はありませんが週に3回、
ねばり強く6ヶ月つづければ効果が期待できます。
徐々に骨盤や背骨が自動整復されてくるのです。

この歩行整体については別途詳しく説明します。
 
その他ではヨガ、気功、太極拳など、
穏やかな動きで関節筋肉を柔軟にし、
気の流れ良くする方法は良いです。

歩行と同様、時間がかかるので続けることが大切です。
 
 
(他力での対策法)
 
根気がいる方法はムリという人には治療がおすすめです。
 
(岡田のやり方)
 
3型タイプの肩こりが確定すれば
 
患部に熱がある場合は氷水で冷却した後、
障害部位の整復(関節潤滑を良くし機能回復させる方法)
を行います。

整復というと、こわい感じがする人もいるでしょうが
ボキボキする荒療治とは根本的に違い、
潤滑圧を加えるだけのソフトで安全な方法です。
(気を入れただけと勘違いされることもある)
  
メインの施術はこれだけですが軽い症状だと1回で治ります。
 
急性のむちうち損傷やキツイ寝違いの場合は、
頚を固定し保護しながら治療をすすめることもあります。
  
また、3型で発症が古く慢性肩こりになっている人は、
関節が変性してさび付いたようになっていたり、
変形していることもあります。
 
そんな場合でもくり返し治療すると
毎回毎回、着実に回復していきます。
 
慢性の場合は日常生活の中での不良姿勢があり、
治る邪魔になっていることが多いので、
姿勢などの生活指導も欠かせません。
 
さらに、上の歩行整体などを併用すれば、
治りを早めるばかりか、
良くなった後の再発も防ぐことができます。
  

次回は3型肩こりの症例です。

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