こんにちは、健康水先案内人の岡田です。
今回も、肩こりについての解説です。
これは原因部位別に分類したものですが、
骨格の障害が原因の肩こりと考え下さい。

前号からの続き

(1)骨盤や腰椎、股関節の異常が原因の肩こり

つぎに股関節を考えてみましょう。
  
「あなたの股関節をさわって下さい」といっても、
どこだかイメージしにくい人が多いですが
英語ではヒップジョイントといいます。
つまり、お尻のふくらみの中にある関節です。
 
この股関節に異常がある場合は、
股関節自体が外に開きにくい、
脚を持ち上げにくいなどの症状がでます。
 
けれども、
股関節を意識することが難しいこともあり、
異常を自覚されないことが多いです。
 
かりに、股関節の異常を自覚できたとしても、
肩こりとの関係となれば?でしょう。
 
これを理解するには相同関係を知る必要があります。
 
相同関係というのは、
左股関節であれば右肩
右股関節であれば左肩
という具合にバランスをとるために
連動して動く関係をいいます。

股関節の異常があれば
反対の肩が凝るか、
反対の肩が前や後ろに上がりにくい、
などの肩への影響が出ます。
 
相同関係は
四つ足動物ではもっとわかりやすいです。
 
たとえばワンちゃんの左前足をケガすれば反対側、
右後足が連動して動きが悪くなります。
 
人間は二本足ですが、
歩行の際、手を振ってバランスをとっているのです。
 
それでは、
なぜ腰や股関節が肩こりの原因になるのかを、
もう少し説明します。
 
人間は立った姿勢で、
腰から上の重みを左右2本の脚で受けています。
この連結ポイントが骨盤と股関節です。
 
これが歩行不足(運動不足)、
逆に激しい運動(使いすぎ)による疲労、
日常の習慣や姿勢(くせ)
などがキッカケで、
おもに左右のバランスをくずします。
 
日常の習慣姿勢も影響が大きいです。
 
一例を挙げると、
左足の上に右足を組むなどの偏った習慣です。
 
悪い習慣は、当人にとっては普通なのですが、
毎日の積み重ねはパワーとなって
「ちりも積もれば山となる」のように
徐々に身体についたクセとなっていきます。
 
これらの理由で、
骨盤や腰椎、股関節に異常が発生し、
時間を経て背骨を介してうえに上がり
肩こりになるのです。

〈次号対策編につづく〉 


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