それは とてもやわらかい球体をしている
クルンクルンと進んでゆくはずなのに
いつか ゆがんだり くぼんだり……
本来 球体であることを忘れてきたかのように
内側からゆがみ 内側からくぼんでしまうこともある
愛によって修復されるその場所
生き続けなければならない揺れる渦に湮み【しずみ】かけても
厳かに艶やかな世界から ゆったりと穏やかな世界へ滑り込んで
とてもパーフェクトに修復される瞬間に生きる
与えあう力を過去や未来に求めることもなく
広がりゆく思いで一生 添い遂げようと
そう決めた時がもう大丈夫
決して平面でもなく
限りなくやわらかい球体
コロンコロンと進みゆくうち
いつのまにか生命を取り戻す
そのゆがみやくぼみに最初から一致する愛によって…
速度を落とし 同じ所を空周りしても
まっさらで潤いある姿を失わず
修復されること 球体であることを取り戻す
そこに訪れる修復は 形でもなく大きさでもなく
必要もなく内側から膨らませようとするものでなく
とてもパーフェクトな瞬間に修復される
それでも 生きているうちには
また新しくゆがんだりくぼんだり……
それが生きいてることでもあるから大丈夫
taken from “BAD LIFE ”
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これは、俺と妻が結婚する前、ある晩、電話で話した内容。
当時、妻は、子宮内膜症を手術した後遺症と
俺とつきあう以前に妻子ある会社社長と愛人関係あったあとに
その人が50代の若さで癌で死んで
結婚して子供を産むなんて想像もつかなかった。
俺も、命がけでやってた仕事を突然に辞めて（辞めざるおえなくて）
生きることになんの価値も見出せなかった頃だった。
一緒になって結婚して子供ができるまでは、
お互いが人間として生きていていいのかが疑問だった。
命に未来がある人。魂が永遠にあるものだと信じられる人は
あの映像
の内容は観る必要がないよ。
(2007-02-06 21:56:04)