今朝はだんじりが町を巡行した。若い頃は特に興味もなかったが、今はこういう土地の歴史にかかわるものを大切に思うようになった。なぜか土着的なものが好きになってきた。盆踊りとか。
歳を重ねると、先人の残してくれたものや、日本の歴史に関わるものの大切さがわかってくる。若い頃は海外に目が向いてばかりだったけど。
その後、書道のお稽古へ。
高野切第三種を手本に下手な字をせっせと書いた。いつもは真面目に黙々と書く。が、今日は町田康の古事記の話で盛り上がってしまった。
神様って無茶苦茶だ、ということが関西弁で書かれている。先生も私も9月に読んだばかり。原文では無理でも、町田康さんの訳なら楽しく読める。
先生はこの春に愛犬をなくし、しばらくペットロスだった。慰めの言葉すらかけないでほしい、という感じで「大丈夫ですから!」とその話を封印する風だった。
それが興味ある神社を巡ろうと9月に宮崎へ一人旅をしたという。
「一人で飛行機に乗ったの、何年振りやろ」
高千穂峡や天岩戸神社などへ。めちゃ面白かったそうだ。今では犬の話も笑顔で交わす。ああ、私も一人旅なんかしてみたい。どこに行こう。
今朝読み終えた「木曜殺人クラブ 二度死んだ男」(シリーズ2作目)は、引退者用施設に暮らす70代の男女四人が繰り広げるミステリー。このシリーズも面白い。すでに映画化が決まっているそうだ。
もと精神科医が若い女性巡査にカウンセリングをする場面があって、彼女が孤独な思いを告白すると、こう言う。
「過去は幸せだった時間として記憶するんだ。
きみは山頂にいた。今は谷間にいる」
そして「次の山を登るんだ。靴を履いて、次の山を登って、そこにあるものを見てごらん」
先生は次の山を登ったんだと思う。
そう思わない? バディ。