新内三味線のこと | カフェと音楽と世界のできごと

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私が弾いているのは中棹(ちゅうざお)と言われる
中間サイズの三味線です。

細棹 … 小唄、長唄 (音域高め)
中棹 … 地歌、新内 (音域広め)
太棹 … 津軽 (ベース使う)

それは、楽園に降る雨
ウィキペディア。細棹っぽい。

木の種類は色々で、
紅木(こうき、赤っぽいインドの木)、
紫檀(したん、中国の紫の木)、
花林(かりん、東南アジアの黄色っぽい木)
が一般的です。

私の三味線は紫檀、糸はナイロンを使っています。
ずっとの糸を使っていたのですが、ライブ途中で
切れると厳しいので、頑丈なナイロンに変えました。

三味線独特の倍音の響きは、「さわり」と呼ばれます。
糸が1本、棹に触れるようにデザインされていて
弾くとその振動から雑音というか響きが生まれるのです。

三味線は、「さわり」や爪が糸を伝う音が混じって
はじめて生きてくるように思います。


私が演奏する新内(しんない)は、江戸時代に入り
三味線が庶民にも広まりはじめた頃のものです。

遊女との悲恋や、相撲、無法者の人生を唄った
当時の「流行唄」という感じです。


新内の三味線弾きは、唄い手さんの呼吸を読むのが
何よりも重要ですキラキラ

唄い手さんは別にいるのですが、それでも三味線弾きは
曲を隅から隅まで分かっていなければいけません。

パーカッションもメトロノームもないので
唄い手さんが独自のペースで唄います。

唄によって決まったフレーズが入るのですが、
聞かずに急に唄い出してしまう人がいます。

それでも慌てずに合わせます。

パートが飛んだら、飛んだ所に合わせて弾きます。

歌詞を忘れた様だったら、そっと囁いてあげます。

長く唄い過ぎて全体がもったりしない様に、
ころあいを見て掛け声を入れます。


何が起きてもクールに対応する。

手元は見ずに、姿勢良く、涼しい口元で
何てことないよという態度を崩さない得意げ


今「飄々(ひょうひょう)としているね」と
言われるのは、その時の訓練が生きているせいかも。