11月20に開催された八幡地区文化祭の当日の様子です。
まず、美杉町八幡地区について、ご紹介します。
この八幡地区というのは、現在津市になってしまった旧美杉村ができるまえにあった旧八幡村のエリアにあたります。
秋の文化祭シーズンには、旧美杉村の文化祭もあり、また、旧美杉村に合併される前の諸村の地域ごとの文化祭もあるというところが面白いと思います。
当日は、ちょっと不安定なお天気が心配されたのですけれど、
この地域の皆さんの日ごろの心がけがよかったので、
文化祭の間は朝からパラパラ降っていた雨も止んで、晴れ間さえ顕われていました。
会場は、屋外の露店や、公民館館内の展示に大きく分かれています。
屋外の会場では、川上の婦人部さんによる“うどん屋さん”など、各団体さんごとの、趣向を凝らした露店がいくつか出店しています。
お味も、とてもおいしいので毎年それを楽しみに訪れる方もいらっしゃいます。
そのなかでも、わたしの、一押しは、“イケメン消防団”の“たこ焼き屋さん”です。
わざわざ出汁をとって下味をつけたり、とても工夫された仕上がりで、ファンも多いのです。
そして、つぎは、公民館館内の展示ですが、
第一に注目しているのは、地元の野菜名人の方たちの農作物展示です。
すごいですね。!!
こんなに、りっぱで美味しそうな、お野菜ができるなんて。!!
この川上の野菜名人たちの、新鮮なお野菜は、地元のAコープや、イベント販売などでも買えますし、とても人気なのです。
そして、作品展示の方も、なかなかの力作揃いです。
ただ、去年との比較で言えば、高齢者の方々の達者な作品も多いのですが、でも、やっぱり、すこしづつ、出展なさっている作品数も少なくなっているような気がします。
さて、「リハーサル」で御伝えした件の、づづきですけれど、・・・
わたしの工房、“草間の藍甕”では、工芸分野に携わる立場から、地域文化振興の一助になればと思い、広い意味で地元の文化的なイベントには協力してゆきたいなと思っていますので、去年は地機の織りの実演で参加させていただきましたが、今年は“華紫”さんという、ミニ和筝演奏グループの方々の舞台美術を“活け込み”で御手伝いさせていただきました。
地元の山の紅葉した樹木からひと挿しづつ枝をいただいて来て、
甕に、ざっくりと“活け込み”ました。
河原から石を運んできて、枯山水風に組んだところに、
拾い集めた銀杏の色鮮やかな落ち葉を散らしました。
秋のいろを愛でながら、筝を爪弾き、
こころを遊ばせるというような趣向です。
メンバーの中には八十歳代の方もいらっしゃる“華紫”さんの当日のステージですが、古典的な箏曲の“六段の調”などの他にも、ちょっと、Ambientな感じのオリジナルの楽曲もあって、とてもよかったですよ。
また、田口眞澄さんも、その豊富な演奏経験から、調和をつくりあげる牽引力となって、ご自身も楽しみながらサポートしてくださいました。
他の地域でも、“華紫”さんのような、高齢者の方々の積極的な文化活動が、今後は増えてくると思うのですが、そのような活動を長くつづけていただける為には、地域や自治体の文化行政面での、サポート体制という面をどうのように整えてゆけるのかっていうところが大事だと思いました。
自分達が前に出て、自分達の表現をアピールするような形の文化団体の活動だけでなく、高齢者の表現活動をサポートしてゆくような形の文化団体の活動も重要になりますね。
“表現活動を愛する”のならば、自分の分野の活動だけのではなくて、他者の良き理解者となって、その活動をサポートしてゆくような働きかけも、大切な事だと実感いたしました。










