白糸の・・・。 | ーとんとん機音日記ー

ーとんとん機音日記ー

山間部の限界集落に移り住んで、
“養蚕・糸とり・機織り”

手織りの草木染め紬を織っている・・・。
染織作家の"機織り工房"の日記

ーとんとん機音日記ー-御杖村不動瀧


ある人との、不愉快な、やりとりがあったので、
気分転換で出かけてみました。

ちょっとの配慮や、確認をした上で進めれば、譲歩することもできるのに、
世の中には、はっきり言わないと通じない人もいるのだから、
もっと早くに言って置けばよかったと反省するばかり・・・。
良かれと思って苦言を耳に入れても、
逆さに受け取ってこじれる人もいるから、
森羅万象のうちで、一番難しいのは“人”かも知れないな。

この瀧は、うちの方からいうと、山の向こうの裏側にあるというような位置関係なのですが、なかなか気に入っている瀧のひとつです。

流れ落つ水の飛沫が舞うところにまで身をすすめれば、
心の襞に巣くった滓をも、祓い清めてくれるから不思議ですね。



山姫の滝の白糸繰りためて 織るてふ布は夏衣かも


さて、この山姫が織っている夏衣の糸は、何の糸であろうかなどと、
瀧の前に想いを游せてみる。

今も昔も、機にかけた糸に水の流るゝ様を想うのは、
ひとのミーム[meme:文化の遺伝子]が為せる技でしょうか。


ーとんとん機音日記ー-糸