「タルホ座流星群」は、・・・
稲垣足穂が著した天動するタルホ的宇宙の噺なのですけどね。
さてさて、ことしの、獅子座流星群は、どうなるのでしょう。
2011年11月17日(木) 「しし座流星群」の極大日
「2011年は、下弦の月が出ているため条件は良くありません。」
・・・とのことですが、
でも、その後にも、
2011年12月10日(土) 皆既月食
2011年12月14日(水) 「ふたご座流星群」の極大日
・・・というような、天文ショーがつづきます。
◆2011年11月18日 しし座流星群が極大
◆特集 獅子座流星群とは?
2011年11月17日~18日未明。今年こそ突発な大活動を期待して!!
「流れ星に願いをかけると叶う。」という知られた噺がありますが、
ことしは、いろんなことが起きましたから、
その噺がほんとであればいいのにと、思ってしまいます。
人の力で抗うことのできない天災は、仕方ありませんが、
ひとの不見識が起こす人災は、避けたいものです。
TPP参加問題でも、国会と国民を無視して強引に推し進める、
民主党の政治主導という手法は、民主主義の崩壊を意味しています。
そして、大混乱の上、APECに首相が出発する前に政府が発表した内容との齟齬が、もう露呈してきています。
稲垣足穂の書き綴る、シュールな物語のうちに、
思いを漂わせ、秋の夜長を楽しみたいものですが、・・・。
現実の喧騒が夢想の帳を搔き乱します。
あの、3・11から、もうどれだけ時間が流れたのでしょうか。
あと、3、4ヶ月もすれば、一年という月日が過ぎた事になります。
震災の被災地では、また冬をむかえる事になりますが、・・・
防寒の備えは整っているのでしょうか。?
被災地での人々の暮らしはどうなっているのか。?
核種で深刻な汚染を被った地域では、ひとびとがどのように過ごしているのか。?
国民は、そのような自分の暮らしに近いところの事を最も知りたいのに、
なぜか、そのようなリアルな情報は、あたかも御祭り騒ぎのような、復興支援のイベントのニュースに掻き消されて届きません。
前の記事にも記しましたが、
例えば、飯館村の現状などには心が痛みます。
愛する飯舘村を還せプロジェクト 負げねど飯舘!!
10月4日に行われた「緊急集会」と
飯舘村の除染に関するまとめ・見解の紹介と村民集会アンケート
上掲のサイトは、核種汚染に苦しむ、福島県飯館村の村民有志の方々によって運営されているものですが、そこには、以下に示すような「飯舘村の除染に関する現状」と、「村民集会アンケートの集計結果」が載せられていました。
まず、驚くのは、避難については、45.5%の方が、「役場の情報や指示に頼らず自分で情報を集め行動してきた」という実態です。
また、18.2%の方が、「どこの情報や指示を信じていいのか分からないまま過ごしてきた」というような状態です。
どれだけ、政府から的確な避難誘導が行われていなかったのを、これは示しています。
そして、現在、各メディアで報道されることをみていると、
飯館村は、全村民が帰村を望んでいて、積極的に村内の除染を行い、村を再建しようとしているというように伝えられていますが・・・
その実態は、・・・
Q6-1 2年で住環境の除染が完了するか
1.可能である 0.0%
2.可能性は高い 0.0%
3.可能性は低い 11.4%
4.可能性はない 75.0%
5.わからない 11.4%
無回答 2.3%
Q6-2 2年後に帰村して生活するか
1.生活する 0.0%
2.できれば生活する 6.8%
3.できれば生活したくない 4.5%
4.生活しない 54.5%
5.わからない 29.5%
無回答 2 4.5%
合計 44 100
Q6-3 5年後に農業(家庭菜園含む)を再開するか
1.する 0.0%
2.できればする 9.1%
3.できればしたくない 2.3%
4.やらない 56.8%
5.わからない 25%
無回答 6.8%
Q7 村民参加による除染作業に対する評価
1. 賛成 2.3%
2.どちらかというと賛成 0.0%
3.どちらかというと反対 11.4%
4. 反対 56.8%
5.わからない 18.2%
6.その他 6.8%
無回答 4.5%
【帰村/移住について】
帰村は、各世帯の世帯員の中でも意見が分かれると思うが、全体的な%で示せるような項目として聞き、村長と違う意見もあることをメディアに露出してほしい
・・・という、村民の方々の意見があるようなのです。
まず、ほんとうに除染は可能なのでしょうか。?
そして、除染して、妊婦や子供や若い人々が、健康被害の心配なく暮らしてゆける程度に安定させることは、できるのでしょうか。?
また、人が住みながら、除染作業を行うのではなくて、
所詮作業のすべてが完了し、安全性が確認できてからの村民の帰村では駄目なのでしょうか。?
わたしは、根本的には、「除染作業を村の雇用に結びつける村の再建案」というところに大きな問題があるのでないかと思います。
それに、“住民参加の除染作業”ということについても、この是非は、福島第一原発の事故そのものが、天災の結果であるのか、人災の結果であるのか、そういう広域の核種汚染を引き起こした直接的な原因、またあるいは、天災・人災の原因の比によっても、住民が除染作業にどこまで関わってゆくのかというところの判断に影響するのではないかと思うのですが、今、済し崩し的に“住民参加の除染作業”が行われているのです。
もう時間経過から考えても、震災パニックや核種汚染パニックから覚めて、
冷静に物事の是非と今後の対応について、考える時期に来ていると思います。
そして、飯館村の窮状は、遠い場所の出来事ではなく、もし、何かあれば、民主党政権の政府である限り、自分にも降りかかってくることとして、目を離さず見つめていなければならないと思うのです。
