何故なら、六月に参加する販売会に向けて、織らなきゃいけないのと、その合間をぬって、新しく設けた染場兼作業場を使えるようにする為に掃除をしなければいけないし、植物がぐんぐん育っている季節なので、この時期しか出にくい色を染める為に、葉っぱを摘んだりしていると、
一日があっという間に過ぎてゆく。
新しく設けた作業場とはいっても、新築したのではなく、小さめの古い民家なので、だいたいきれいに掃除してみてから、大工さんに直すところを頼みたいと思っているので、早くこの掃除作業を終えたいと思っているのだけど、・・・。
拭いても拭いても、拭き掃除がなかなか終わらない。
昨日は、その新しいところに、あまり使わない道具や資料などを運んで行って、ついでに少しでも掃除をして帰ろうと思ってやっていたら、
思いの外、遅くなってしまい、
そこを出たのが夜の十二時前だった。
そこから、工房へは、くねくねした山道を6キロほど走って国道へ出て、すこし走ってから、また、山道を3キロ程行くのだけれど、国道を走っていた時に、急に鹿が飛び出して来た。
飛び出して来たというよりも、
車めがけてぶつかって来たという感じ。
「それもなんと二頭も。」
疲れていたので、ゆっくり走っていた事が幸いして、
車も、鹿も、大丈夫だった。
・・・と、思っていたが、朝、明るいところで見てみると、
車の前のところが、少し割れて、そこに鹿の毛が挟まっていた。

【車のバンパーが少し割れた。】

【よく見ると、割れたところに鹿の毛が挟まっていた。】
夜遅くに車で走っていると、「鹿の飛び出し。」には、よく遭遇するし、鹿の群れが、道の真ん中で、突っ立っていたりするので、地元の人からは、鹿とぶつかったという話をよく聞くのだけれど、・・・
ぶつかった経験は、今回が初めて。
「気をつけなければ。」