おそらくこの旅では最後になるであろう夜行の移動を終えた。


通常70ユーロの寝台席がWEBで購入すると30ユーロ。
「一体、この割引率はどうなってんだ・・・」


一緒に駅へ向かったノルウェー人女性は30ユーロで普通の座席。
僕は朝8:00に車掌さんのノックで起こされるまで、ぐっすり眠ることができた。


最近思うのだが、移動時間が問題よりも移動空間の質が重要だ。
以前は、夜行バスや夜行列車で10時間、12時間と言うと、最もやりたくない移動
であったが、南米チリ、アルゼンチンの夜行バス、今回の夜行列車などは、
寝返りさえうてない飛行機のエコノミークラス12時間の移動よりも明らかに楽チンだ。


ちなみに今まで一番きつかった移動は?と考えてみると、


・事故、パンクが起こって絶望しかけたポイペトルート(シェムリアップ→ポイぺト)


世界一周的人生記~素晴らしきこの地球~


・コスタリカ→パナマ間、早朝に2時間立ちっぱなしの出入国手続き以外、

全く休憩のなかった16時間ぶっ通しバス移動


・洪水によって深夜から朝方まで4時間バスがストップ。

闘将の僕が凍傷で死にかけたウユニまでの移動


世界一周的人生記~素晴らしきこの地球~


こう振り返ると、きつい移動って当初の予定もきついのだけど、それに加えて、
トラブルや想定外のことが起こると、なおきつい・・・、という結果に。


いや~、旅が終わるのは少し寂しいけど、こういう移動をしなくていい生活を
始めるのも決して悪くはないと思って、旅の終わりを前向きに気持よく迎えたいものだ。


毎日同じ家に帰宅し、同じWi-Fiを使い、同じ洗濯機を使い、同じシャワーを使い、同じトイレを使う。

洗濯機の使い方でトラブルことはないし、シャワーの温度調節に失敗し、「アチチッ!」となることもない。


今後はその安定状態を確保した上で、不安定な娯楽を上に乗せていけばいい。

バレンシアには今日で3泊目で、明日の夜までバレンシアに滞在。

実は結構、この町、お気に入りになりそうなのだ。


以前は一国の首都、もしくは大都市が好きだった僕も、この旅を通して、

様々な町を経験して来て、今では、大き過ぎず、小さ過ぎずな【中くらいの町】が

新たなお気に入りゾーンとなっている。


バレンシアは僕的にはこのゾーンに属していて、都会と違って中心地に居心地の良い

ホステルがあるし、夜も騒がしくはなく寝ることができる。


バレンシアというと、あの「バレンシア・オレンジ」の町で、町の至る所に、

オレンジを潰してジュースにする機械が置かれている。


加えて、スペイン料理の代表である「パエリア」も発祥はここバレンシア。

町中を歩くと、パエリアの看板を出したお店をよく見かけるし、

ちょっとした総菜屋でも、中華鍋を平べったくした黒鍋にドッカーンとパエリアが

盛られていて、自分の好きな分量を注文して持ち帰ったりもできる。


日本だとスペイン料理屋は探さないとなかなか見つからないけど、

ここバレンシアでは、スペイン料理天国だ。当たり前。


建物も綺麗で、その合間には雰囲気の良いカフェやバーなども多く、

ちょっとした町歩きも心地よいのだが、バレンシアにはさらにビーチがある。

「ヌーディスト・ビーチではないからね」

とレセプションの人に釘を刺されて向かってみたが、

普通にヌーディストがおった!


過去、ヌーディストビーチなるものへ行ったことのある人であれば、

「どうせ、おばちゃんでしょ?」

と思うかもしれないが、バレンシアのビーチは、20代~30代前半がメインであり、

胸があろうがなかろうが、ビーチクをさらけ出した欧米人が目についた。

「カメラはない」


身も心も裸になる。いいことだ。


SMAP草なぎさん、復帰、おめでとう。

鳩山総務大臣、早く辞めてください。

一気に旅の動画をyoutubeにて整理しました!
仕事でもこれくらいの集中力がほしい!

なんとか徹夜にはならなかったけど、動画をアップした後に、
その時の動画と文字ブログを連結させたので、
個人的に楽しみつつも、読者の方にも当時の僕の状況が分かるようになっているので、
是非、楽しんでいただきたい!

世界一周的人生記~動画編~
http://www.youtube.com/profile?user=TravellerBond&view=videos

過去のブログでアップしたものもあれば、してないものもあります。

例えば、

①リオのビーチでリフティングをするブラジル青年
こんなのが普通ですから、日本がW杯で勝てるわけがありません。



②旅の始まりに涙したシンフォニーオブライツ(香港)




③標高4500mの極寒世界に死にかけたラグーナコロラダ(ウユニツアー)



④最強オレンジ軍団(ルアンパバーン)



⑤最強美女パフォーマンス(NBAロサンゼルス・レイカーガールs)



「やっぱり、レイカーガールのダンスは最高!元気出る!」

旅の思い出は明日への勇気と活力!
これからも素晴らしい思い出を1つでも多く抱ける人生にしていきたい!

朝起きて、寝ぼけながらトイレにたどり着くと、数メートル先のレセプションに、

あのインド人みたいな彼女が今にも外出するような格好で立っていた。


デニム生地のホットパンツに髪留めとしてサングラスをおでこの上に置いている。

色黒で髪も黒い彼女であるが、僕にとってはスーパーサイヤ人のように光り輝いて見えた。


その後、朝飯を食べようと、キッチンにお皿とコップを取りに行くと、偶然にも、

彼女が自分が使い終わったコップを洗い終えたところだった。


小学校の時に、好きな女の子のソプラノリコーダーの口をつける部分が気になったが、

大人になっても、好きな女の子が使い終わったばかりのコップが気になった。


「このコップで飲んだら、さすがにちょっと変態だな・・・」


僕はしっかりと乾いているコップにオレンジジュースを注ぎ、彼女の外出を見届けた。


これが32歳の誕生日を迎えた日の朝の出来事である・・・ガーン


今日、僕は苦い思い出とともに、バルセロナから電車で3時間半、バレンシアへ移動した。


完全座席指定の列車で、隣の人が気になったが、偶然にも20代前半らしき女性であった。

「どこまで行くの?」と尋ねてみると、彼女は耳が聞こえない「ろうあ者」だった。


僕は自分のチケットをポケットから取り出し、

「僕はバレンシアまで行くんだ」

と伝えると、彼女もチケットを見せてくれ、僕より更に遠くの町まで行くようだった。


すると、彼女が自分が着ているTシャツを僕に見せてきて、

「あなた、これ?」と指をさしてくる。よく見てみると、Tシャツのど真ん中に

「JAPAN」と書かれているではないか!


「そうそう、僕はJAPANだよ、JAPAN!」と嬉しそうに答えると、

彼女が持参しているノートパソコンを取り出したので、僕も自分のVAIOを取り出し、

PCを使っての会話が始まった。


彼女は2008年7月に約3週間、同じろうあ者のボーイフレンドと共に日本を訪れていた。


東京、横浜、日光、甲府、富士、大阪、奈良、姫路、京都、広島、宮島、そして九州の別府。


僕が大阪を離れる前に行った、伏見稲荷の画像や動画が出てきたりするし、


世界一周的人生記~素晴らしきこの地球~


姫路城の画像なんかも出てくる。


世界一周的人生記~素晴らしきこの地球~



31年間、日本で日本人をやってきた僕も去年撮った自分の写真を取り出し、


「僕も去年言ったよ!」とちょっと興奮気味に写真を見せ合いっこしていたが、

改めて思うと、少し奇妙な話だ。


彼女は「日本は全てが美しい」という文章を何度も書いていたが、本当にその通りだ。


それ以外にも、彼女の動画や画像には、手打ちそば体験の様子や、お台場にある未来館、

友達の自宅泊の様子や旅館の風景。良い治安の象徴である自動販売機、

そして、僕もギョッとした心斎橋の人ゴミ・・・。多くの懐かしい日本の風景があった。


全てが新鮮で驚きの連続なんだろう、

彼氏が撮影する動画には、彼女が本当に楽しそうに手話を交えて

その見ている風景を説明している姿があった。


最近、よく思う。


「一人でも多くの外国人に日本を旅してもらいたい」


バレンシアの駅で降りる時に、僕が少し寝ている間に準備していたであろう文章を見せてくれた。

「スペインで見た全ての光景を忘れないでね、残りの旅を楽しんでくださいね」


僕は彼女との会話に使った書きなぐりのword文書を消すことなく、

【名前を付けて保存】し、バレンシアの駅で降りた。

しかし、今、共有ルームにいる中国人、うるさいな・・・。


30分間の間に、レセプションの人に2度も注意された奴は見たことない・・・。


あっ、今、また怒られた。


3度目、マジ笑える。



話は変わるが、僕はこのホステルにいる女性に恋をしてしまったようだ。


いつもなら、お気楽に、なんちゃって英語で話すのだろうが、

これが恋の病ってやつだろうか・・・、僕が彼女を気になっていることを彼女も感じてか?

目が合ったりすると、にこやかに挨拶してくれるのに、僕は全く言葉が出てこない・・・。


彼女が前を通った時、同じテーブルについた時、地下鉄で会った時、キッチンで会った時、

ホステルの庭でバルセロナの祝日を祝う花火をお互いすぐ近くで見ていた時・・・。


とうとう、彼女が僕に何かしゃべってくれた時、僕は聞き取ることができず、こう返答してしまった。


「僕の英語はダメなんで・・・」


(あっ、バカ・・・、何、とち狂ったことを言ってんだ)


案の定、


会話、終了~


情けねぇ・・・。



先述したうるさい中国人との会話を盗み聞きしていると、彼女はカナダのトロント出身のようだ。

ただ、眉毛は濃く、肌は僕と同じくらいに黒く、どちらかというと、インド人とスペイン人の

間のような顔立ち。スタイルは細見ではなく、少しむっちり系か?


決して、万人受けする美人ではないのだが、目が合うといつも優しい笑顔をしてくれるのと、

つまらない中国人との会話でも、要所要所で笑っているところが素敵だグッド!

(中国人との会話は僕には理解できていないが、たぶんつまらないはずだ)


共有ルームで話されている英語が理解できない自分にイライラし、

数々の場面がありながらも、緊張して声をかけられなかった自分には、もっとイライラする。


僕は完全にスカした雰囲気を醸し出していた。

僕は中国人へそのイライラをぶつけていた情けない男になっていた。