日曜日の今日はクラクフのマラソン大会などが行われており、

僕の宿から鉄道駅までのトラムがなんとクローズ!


ふざけんじゃねぇ~と、警備員に詰め寄ると、45分以上の距離を歩けという。

こんな馬鹿デカイ荷物持っている人に言う言葉か~。


しばし呆然としていると、通行止めにされた道へ、色白ポーランド少女が・・・。


世界一周的人生記~素晴らしきこの地球~


彼女たちのためなら、しかたないか・・・と、

あっさりとタクシーを拾って、駅へ向かった。


本来であれば、北上してワルシャワへ向かうはずだった。

バンコクの父ことポーランド師匠に、ワルシャワ蜂起(ほうき)について、

熱心に質問した僕であったのだが、まさかワルシャワ放棄になるなんて・・・。


4時間30分列車に乗り、向かった先は次に入国するプラハへより近い「ヴロツワフ」という町。

全く聞いたことのない町だし、のんびり落ちつけるかな?と思っていたが、


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「めちゃめちゃ、賑わっておるではないか!」


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正直、観光気分と言うよりは、プラハ入りのための経由地であり、

田舎のんびりモードでこの町へやってきた僕は、少々、不意を突かれちまった。

「あるなら、先にあるって言ってよね~」


ポーランド入りしてから、ポーランド師匠からマンツーマンでメールを頂いているが、

非常に要望?ありがたいオススメ?のレベルが高い!

きっと厳しいビジネスマンだったんだろうな・・・と想像する。


ブログでは書ききれないものの、頂いたありがたい食オーダーを制覇した僕は、

ちょっとした達成感を感じていたが、本日のメールでは、「飲み物編」が送られてきた・・・。


まさか外国産ビール飲んでないよね?と冒頭で軽く釘を刺され、

国内ビールの紹介が始まるのだが、もちろん、ポーランドビールを飲んでいる。


でも、そう言えば、まだウォッカ飲んでいない・・・とメールで気付かされ、

数多くある夜のバーへふらっと出かけた。


しかし、バールとバーの違いがよく分からない・・・。

そして、ここには、レストランシアしかない・・・。


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いくつか入店してみて気に入ったバーをやっと見つけ着席。

巨乳3人娘がお店を切り盛りしていたのが気に入った理由だ。


なんとなく、気分で外国産ピルスナー(チェコビール)が飲みたくなったので、

ポーランド師匠への反抗とばかりに、無駄に高い外国産ビールをオーダー。


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一杯のビールが旅のストレスを溶かし、疲れた体を潤してくれる。

僕にとって、旅に欠かせないものは、酒、酒、酒。


このバーには、ウォッカも10種類以上置いてあったので、

明日はこのバーでウォッカを楽しむつもり。


今日も移動を無事終えたこと、旅が順調であることに感謝しつつ、

気持ちよく寝ようと思う。

オシフィエンチム


ドイツ語名称「アウシュビッツ」


そう、僕はあのアウシュビッツ収容所へ行って来た。

第2次世界大戦中のナチスドイツが作り上げた「殺人工場」だ。


クラクフから約2時間、クラクフという美しい街は知らずとも、

アウシュビッツを知らない人はいないと思う。


アウシュビッツで何が行われていたか?

このことについては、多くの人が知識を持っていると思うし、ここでは省略したい。

アウシュビッツを歩いていて感じたのは、当時の犯罪証拠品を含めて、

建物、囚人がくぐった門など、その多くがそのまま保存されていたことだ。


あまりにも有名な

「ARBEIT MACHT FREI」 (働けば自由になる)

の門。まさにこの門を多くの囚人が何も知らずの通って行った・・・。


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1940年にポーランドの政治犯を収容するために作られたのがアウシュビッツ。

その後、一大殺戮工場へ変貌していったのだが、これが紀元前の時や、

西暦200年頃、今から1800年前の大昔の出来事です、と言われれば、

昔の人間はなんて野蛮だったんだろう・・・と思うことができると思う。


ただ、当時とほぼ同じものを見ていると、長い人類の歴史の中でも

最も悲劇的な場所が、なぜ、たった70年前にあったのか?起こったのか?

と考えざるをえなかったのだ。


現在は収容施設に戦争犯罪を伝える証拠品などが置かれており、

一面、女性の髪の毛で埋まった部屋や、囚人の無数の靴、鞄が積み上がった部屋、

焼くことができなかった義足、眼鏡など、多くの遺品が残されている。


またソ連軍によるアウシュビッツ解放後には、チクロンBという毒ガスの入った空き缶が

大量に発見され、その缶がごみ山のように展示されている。


そして何より、白黒写真が残されているのが、いやがおうにも70年前に起こった出来事である、

ことを痛烈に僕に理解させる。門をくぐる多くの囚人、整列させられる囚人、

死体を焼くナチス将校、そして連れてこられた囚人のプロフィール写真・・・。


died in 1943 と書かれている囚人もいれば、further fate unknown

(その後の運命は分かっていない)と書かれている囚人もいる。


何人がここで命を落としたか?今でも分からないくらいに多くの囚人が亡くなった。


展示品はカメラ不可でお見せできないのが残念ですが、

WEB等を検索すれば、動画や画像は多く出てきます。


半分程度展示を見終わると、唯一、建物と建物の間に壁があるスペースが

あることに違和感を覚える。他の建物では見られなかった構造だった。


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この場所こそ、まさに入って奥が、銃殺刑が行われた「死の壁」だった。


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向かって右の建物の地下には、銃殺刑を待つ囚人の牢獄があり、

窒息してしまいそうな部屋や、立ち房と言って、極小スペースに4人が立って入れられる

というような部屋まであった。


また、僕は有名なガス室も見た。裸にさせられ、シャワーを浴びると連れてこられた場所、

それがガス室だった。その横には小学校にあったような焼却炉があり、

ここで1日、350人の死体が焼かれたという・・・。

今も当時の煙突がむなしくそびえ立っている。


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そして、実際に脱走を助けたポーランド人などが絞首刑にされた

吊るし台も敷地内に存在する。


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カンボジアのトゥールスレン博物館も、ポルポトによる生々しい虐殺現場だったが、

ここアウシュビッツもまさに人が作った殺人工場だった。


このアウシュビッツには欧州各国からユダヤ人が多く連れて来られたことも有名だと思う。

僕はクラクフにある欧州最大級のゲットーにも数日前に事前に足を運んでいた。

ゲットーとは、ユダヤ人を管理するために強制的に作った住居施設で、

ユダヤ教会である、シナゴーグもクラクフのゲットーには多く残っている。

映画「シンドラーのリスト」の撮影場所も、ここクラクフのゲットーが使われている。


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アウシュビッツのユダヤ人展示館の前には、イスラエル国旗とともに、

最近、置かれた花束が置かれていた。


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僕がブログで書くまでもなく、様々なことを感じ、考えつつ、

自分自身を再度見つめなおす機会にもなった気がする。


明日からは5泊したクラクフを離れます。








7時に一度目が覚めた僕は気持ちよく2度寝をし、起きたのは9時半。

その後、ネットでカチャカチャやって、気づくと11時!


朝10時までの朝食にも間に合わず、アウシュビッツへ遠出する予定だったのだが、

それを諦め、近場にあるヴィエリチカへ行くことにした。


実は今日のヴィエリチカも行くの辞めようかと思ったほど、最近の僕はイケナイ症候群。

旅も日々、自分との戦いなのである・・・。


ヴィエリチカにはおよそ700年も稼働していた世界最大規模の岩塩採掘場がある。

チリのチュキカマタ銅山以来の産業遺跡だ。


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およそ350段にも及ぶ木製の階段を一体、どこまで降りて行くんだね?と

ぶつくさ言いながら、下りて行くと、岩塩採掘時代に作られた

巨大な空間が広がっていた。


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「ここまでして塩を取る意味はあるのだろうか・・・」

ウユニ塩湖へ行ったことのある僕はそう思ってしまう。


巨大な空間は礼拝堂にもなっていて、最後の晩餐などの塩のレリーフが残されている。


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この日の僕は体が疲れているようで、1時間半程度に感じられたツアー

で体がヘロヘロ・・・。昼飯を食べていないせいもあり、最後は地下に造られた

寂しい地下レストランが僕にとっての最大観光場所となってしまった・・・。


世界一周的人生記~素晴らしきこの地球~ 世界一周的人生記~素晴らしきこの地球~



帰りは同じツアーに参加していた日本人お2人にタクシーでクラクフまで

送っていただくことに・・・。疲れていたこともあり、助かりました。


クラクフまで来て、アウシュビッツに行かない男にはなりたくないので、

3日目に予定していたアウシュビッツ。最終日5日目にして、必ずや!


東欧の国々は僕にとって最高なのですが、

なぜか、最近の僕は気合いを入れて意識しないと動けません・・・。

ポーランド料理には大満足した僕は、お腹を気遣いつつ、ゆっくりと

クラクフの町を歩きだす。


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首都ワルシャワは世界大戦で跡形もなく破壊されてしまったと言われているが、

クラクフはドイツの本部があったから?という理由かどうかはさておき、

ほとんど被害を受けることなく、モノホンの状態で街並みが維持されている。


クラクフの中央広場は昔の状態がそのまま残る広場としては、

ヨーロッパで最も規模が大きいようで、僕はヴェネチアのサンマルコ広場を

懐かしく思い出したが、どう考えても、それよりも2回り以上は巨大だと思った。


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広場中央にはポーランドの詩人の像があり、皆、撮影にいそしんでいる。

クラクフに来て、気づくのは、グループ旅行が多いこと。

特に、子供や学生が修学旅行や遠足?で来ているような印象を受ける。


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すると、どこからともなく、ラッパの音が広場に聞こえてくるベル

ラッパの音というと、甲高く、威勢を張るような音をイメージするが、

ここで聞こえてきたのは、なんとも哀愁漂う、哀しい音・・・。


気になって、音に近付いてみると、そこは上の写真の茶色い建物

「聖マリア教会」であった。


昔、クラコフがモンゴル人に攻め立てられていた頃、その敵の攻撃を知らせるラッパ手が

建物の上にいたそうなのだが、そのラッパ手が敵の弓によって喉を刺され、殺されたそうだ。


それ以後、哀悼の意味を込めて、今でも1時間ごとにラッパの演奏が行われている。


街の景観を残すだけに終わらず、語り継がれるストーリーまでも

残す努力をしているこの広場に、「保全や保存」と言う点においての、

質の高さ、レベルの違いを垣間見た気がした。


是非、鳩山総務大臣には、この視点をしってもらいたい!

郵政ビル1つの保存うんぬんで口出しされたらたまらない。


最後はバベル城というポーランドの王様も住んでいたお城へ。

それにしても雲ひとつない空だ・・・。


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正直、僕が王様になっても、こんなでかい、気味の悪いお城には

住みたくはないが、川がちょうど曲がりくねった位置にそびえ立っている

ところを見ると、全てが計算されつくしてここにあると思わせる。


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逆に、欧米人が裸になって日光浴を楽しむ川沿いから見たバベル城は

今までの城ともまた違った不思議さと美しさがあったように思う。


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天気が良くて、なんとなく暖かそうに見えるかもしれないが、

風は冷たく、太陽が出ない日ははっきり言って寒い。


僕も少々、頭痛がしていてうっかりすると体調を崩しそうだ。

それが理由ではないが、3泊での強行日程で予定していたワルシャワ行きを

正式に断念する決断をした。


厳しい日程の中でも、僕の旅のルート上にあればいいのだが、

不幸にもワルシャワはここよりもさらに北で、次に向かうプラハまでは南へ

12時間と時間がかかる。正直、ヨーロッパではもう長時間移動はしたくない。


北へ進軍するのは止めて、プロツアフへ平行移動し、そこからプラハまで南下する。


僕がバンコクに1ヶ月滞在していた時に、駐在経験のあるポーランドはんに

ワルシャワ勉強会を開いてもらいながら、断念することは非常に心苦しい。


ただ、あの時、僕が感じ取ったことは今の旅に存分に活きている。


「目指すはリスボ~ン!」

世界遺産「スピシュ城」で脱糞行為に及んだ僕は、

翌日に何事もなかったような顔をして、その最寄駅を電車で通り過ぎた。


地球の歩き方では、プレショフ→クラクフ(ポーランド)の列車移動は6時間30分と

書いてあり、直線距離ではないにしろ、国境を越える線路が地図にも存在していた。


ただ、実際にはその路線では国境越えはできないようで、結局、四角形の1辺分の移動の

ために、逆回りで3辺分の移動をするという、半べそ状態な移動となってしまったしょぼん


で、プレショフ11時18分に出発したローカル電車がクラクフに着いたのは22時11分。

電車を3本も乗継ぎ、予想もしなかった11時間の大移動だった。


先日、僕がかっこつけて力説した「国境はなくせる」という文章を

ここで訂正させていただきたい。


「国境の壁は厚かった・・・」


ポテトチップスとコーラの晩飯で就寝した翌日、天気の良いクラクフの町へ

さっそうと出かけた。


正確には、宿のオーナーに、「早く外出しろよ!」と昼過ぎに言われるまで、

快適な宿の個室でだらだらしていたのが事実なのだが・・・ガーン


クラクフの第一印象がグッドだったのは、その食だ。

東欧に来てから、食の記事は書いていなかったが、

今回は、食にさほど興味のない僕があえて書きたくなるくらいに満足ニコニコ


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「ジューレック」「ポーランド風ロールキャベツ」


僕は母親お手製のロールキャベツが昔から好きで、

ロールキャベツには少々うるさいのだが、さすが本場?!


日本のものとは違って、中にはライスがパンパンに入っているし、

ソースも数種類から選ぶタイプで、まるでステーキのソースのようだった。

ライスとソースが混じり合い絶妙なハーモニーを奏でてくれる。


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これにコーラを注文して、今ならもれなく約600円。


リーマンショック後、東欧諸国の中でもポーランドの通貨ズロチの

下落幅は非常に大きく、円に対して約40%も下げているのだ。


それにしても、クラクフも非常にきれいない街。

2つの大戦でポーランドは大きく傷ついたが、ここクラクフだけは被災がなかったようだ。


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天気も良くて、非常に雰囲気の良い街です。


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4泊の予定を1泊追加して5泊を予定。

あれ?ワルシャワは?

「・・・・・」