今度の北関東から東北への浸水被害を見ていて、東日本大震災の時の災害現場を思い出した人はたくさんいたようだ
この本は単行本としては2013年に刊行されているので少し前の話になるけれど、8月に文庫版が出たので買っていたもの

マスの自衛隊としてというよりも、一人一人の自衛隊員の集まりが、いかにして過酷な任務に挑んだのかがわかる
美談に隠された被災地でのエピソードもそこここにあり、「人間の性」のようなものを垣間見せてくれるところも有る
そんな淡々としたとも言えるレポートの中で、珍しく筆者が怒りをぶつけている所が有る
50年も前の話だが、後のノーベル賞受賞作家が
『ぼくは防衛大生を ぼくらの世代の若い日本人の一つの弱み、一つの恥辱だと思っている』
この本は単行本としては2013年に刊行されているので少し前の話になるけれど、8月に文庫版が出たので買っていたもの

マスの自衛隊としてというよりも、一人一人の自衛隊員の集まりが、いかにして過酷な任務に挑んだのかがわかる
美談に隠された被災地でのエピソードもそこここにあり、「人間の性」のようなものを垣間見せてくれるところも有る
そんな淡々としたとも言えるレポートの中で、珍しく筆者が怒りをぶつけている所が有る
50年も前の話だが、後のノーベル賞受賞作家が
『ぼくは防衛大生を ぼくらの世代の若い日本人の一つの弱み、一つの恥辱だと思っている』
その老作家は、今回の災害で自衛隊が原発の暴走と言う事態に身を挺してたちはだかったことについて、「感謝や慰労のことば一つ」かけることなく、反原発の旗手として活動しているらしい
┐( ̄ヘ ̄)┌
民主党が与党になっていたときには官房長官に「暴力装置」とまで言われた自衛隊だが、その言葉が妥当なものだったかどうかを考えるうえでも読んでおきたい本だと思う
- 兵士は起つ: 自衛隊史上最大の作戦 (新潮文庫)/杉山 隆男
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