突然の大きな横揺れで目が覚めた
時間は短かったけれど、「どこか遠くで地震があったな」と思った。
関東に近い地震だと、ガタガタという短い初期微動の後は、大きく斜めか縦に揺れるから。
おそらく、初期微動には気づかなかったんだと思う。
ベッドを真横にゆすぶられるような、変な揺れ方だった。
その後、出勤途中に朝食を買いに立ち寄ったコンビニで地震があったことを聞いた。
職場についてテレビをつけてみると、画面の中に何本もの黒い煙が立ち上って、あれじゃぁ、何千人も死んだのかなぁと、ぼんやりと考えた。
何となくテレビをつけっぱなしでいたが、被害者の数がはっきりとはわからないまま時間が過ぎていくのに、遠く離れた外国の報道を見ているような、妙な違和感を感じた。
その後、連日のように報道される被災地の様子に、関西は数十年は復興しないんじゃないかと考えてしまったのだが、年月を経るにつれ、驚くほどの速さで復興が進んでいくのに驚いた。
あの街が、あんな速さで蘇るなんて。
しかし、今でもあの黒煙を見たときの衝撃は忘れない。
政権の無策ぶりが議論となり、政権に就いていた与党の力は見る影もなく衰退した。
それは、三年前の東北の地震の時の様子にも重なる。
何かが起こったとき、責任と実行力を持って決断できる政治家を国の中枢に据えないと、いつまでも阪神の教訓から学べない国になるんだろうな。

