
古武術家と脳科学者との対談
身体の同時並行な動きを科学は解明できない。
「人間の身体や運動そのものが、同時並列的で豊かなものから、部分化、限定化されて矮小化されてきてしまったのではないかと思うのです」(甲野)
火事場のばか力=リミッターをはずすことが行われている。
真剣勝負の場合も同様である。有限の身体にやどる無限の可能性を理解すべきである。
「優れた技、次元の違う技というのは、だいたい同時並列性が高い動きです」
「分散しているけれども、自立的に動いている」(甲野)
1日200km以上走るための走り方があるのです。
古武術稽古の型は反復練習ではない。「普通にやっていると動きやすい動き」をあえて制限することにより、日常から飛躍した、レベルの高い動きを本人が発見できるように組まれている。
この本を読んだら是非、夢枕獏著「東天の獅子」をお勧めします。明治維新後に古武術がすたれる中で、加納治五郎が古武術を集大成して講道館柔道に至る。死をも超えた真剣勝負の凄さ。古武術の極意の多様性に驚愕する。柔術。合気道。空手。次回詳しく紹介します。