2018.12.9 週末の外泊 | 明日への轍

明日への轍

齢五十を過ぎて、ある日大腸がんが見つかる。
手術から回復したと思った一年後、肝臓と肺へがんが転移。
更に続くがんとの付き合いを記録します。

早くも入院から13日目である。 週末は診察もないことから病院はひっそりしている。

次の木曜日から、また免疫療法が始まるが、それまでは採血もない日々が続く。

今週末は外泊の許可が出た。土日の一泊二日である。

 

ほぼ二週間ぶりに自宅へ戻った。 嬉しかった。直ぐに髪を切りに出かけた。近くの床屋へ。

最近は髪の形にもほとんど無頓着になった。元来、面倒くさがりな性分なのである。

洗髪後、ドライヤーで髪を乾かすのさえ面倒なのである。 タオルで拭いたらそれでおしまいが理想だ。

だから、これから冬の寒い季節になるのだが、髪を短く切ってもらった。ほとんどバリカンで切るようなものだ。

髪型がどうとか言うのは二の次なので快適だ。 

 

色々と用事は済ませた。 その気になれば進むものである。

夜も割とよく眠れた。やはり自分の家で自分の布団は安心できた。 でも、やはり二時ごろに目が覚めた。

 

日曜日はやはりバイクに乗りたかった。 二週間ぶりだったのと、外気が寒くてそれほど遠くまで行こうという気にはならなかった。

多摩の日帰り温泉へ行った。 温泉は大好きなのである。

温泉に入っていると、体の芯まで温まり、内臓まで調子がいいような気がしてくる。

お腹もすいて、昼食の蕎麦も美味しかった。 ノンアルコールビールも格別だった。大袈裟だが、生きてるって感じがした。

 

気分転換は大事だし、必要だと感じた。 

長丁場だが、まだ半分程が終わっただけだ。後半の半分がこれから始まる。そして免疫療法の効果を見るCT検査が近づいてくる。

楽しみなような怖いような。 そんな気持ちだ。 

期待を持つことは悪い事じゃない。一方で期待した効果が出ていなければ、落胆もするだろう。

でも、諦めることなく希望を持ち続けて行きたい。