2016.4.29 入院三日目 | 明日への轍

明日への轍

齢五十を過ぎて、ある日大腸がんが見つかる。
手術から回復したと思った一年後、肝臓と肺へがんが転移。
更に続くがんとの付き合いを記録します。

昨日、午後にH医師、K医師、O研修医から手術についての説明があった。カミさんと一緒に聞いた。
癌の状況、切除方法、?不測の事態の対応、同意書、合併症の説明などであった。

医者としては説明責任を果たすと言うことであろうが、聞いてるほうは、「そうですか。わかりました。」と言う以外にない。

腹腔鏡での手術に関しては、時間を割いていたように感じた。
やはり例のG大学病院での死亡が腹腔鏡であった事で、患者側が気にする事を考慮しているのであろう。

全体での死亡例やT大病院での死亡例などの確率などである。
あまり気持ちのいい話ではないが、安全性を強調していた。

腫瘍が大きくなく、数が少なく、位置が良い(切り易い)等の条件がよい場合が腹腔鏡の適用条件となるようだ。
全体の一割程度で、安全性が確保できる場合のみ行うとの事であった。
そう考えると、自分の場合は割と条件は悪くないと言えると勝手に思った。

H医師に聞いてみた。

「肝臓がんを切除しても再発する確率はどれぐらいですか。」
H医師は説明し難いような表情をしながら、「5~6割、いや6~7割でしょうか。」
やはり予想どおりの回答であった。 もっともネットでも同様の情報を得ていたが・・・。

「素人考えですが、大腸癌が大きかったですから、その時点で既に血液を通じて癌細胞が肝臓に広がっていたのが、今回出てきたと言う事でしょうか。」
(医師)「そう考えて頂いていいと思います。」

「そうすると、元の大腸癌は取っているので、肝臓に残った癌が再発の原因で、これを今後検査しながら発見したらまた手術すると言う事でしょうか。」
(医師)「そうですね、ですから全て取りされれば完治できる可能性があると言う事です。」

朗報に感じた。


今日・明日は、特に検査も無いようだ。 もっとも世間は連休であり、病院もお休みではあるが。
そんな話を看護師としたが、ああ、そうなんですね。と言う反応だった。連休とは縁が無い仕事であるんだろうな。