手術後十日目 | 明日への轍

明日への轍

齢五十を過ぎて、ある日大腸がんが見つかる。
手術から回復したと思った一年後、肝臓と肺へがんが転移。
更に続くがんとの付き合いを記録します。

昨日の夜、T医師他2名が病室へ
今回の感染の処置見通しについて説明があった。

ドレーン付近の炎症と思われる症状については、その設置による細菌の発生が原因ではないかと
思われ、今回の大腸癌手術による大腸部分の処置はうまくいっていると思われる。
炎症を起している部分については、抗生物質投与により細菌は徐々に死滅していくと思われる。
現在体温も平熱に下がっている状況である事を考えると次第に改善して行くと考えられる。
実際に、抗生物質を投与して以降、お腹の痛さは治まっているなど、効果は出ている。
明日の採血の結果を見て、食事の再開及びドレーンの撤去を順次行いたいと考えている。


そして、明けて十日目の木曜日。
朝の採血があり検査の結果は、CRP値4.87だった。一昨日の数値より大分減ったようだ。
実際にこのCRP値は手術後、検査するたびに2~5の値を示していた。
それが、一昨日の火曜日に9.67と急伸したため、食止めと抗生物質投与となった。
つまり、一昨日と同程度の数値の状態に戻ったようである。


T医師から連絡があった、
「採血検査の結果がgoodでしたので、今日の夕食から三分粥を再開します」との内容だった。
だが、ドレーンの撤去については、言及がなかった。
つまり昨夜の説明どおりの採血検査結果であり、治療を再開すると言う事らしい。


私見であるが、抗生物質投与後に痛みは減ったがドレーン留置部分は多少の痛みが残っている。
だが、体温は平熱に戻っており、炎症反応が体温上昇と比例して起こると考えると炎症反応は一
昨日のようには再発しないような気がする。
また、ドレーン撤去により異物がなくなれば、腹部の痛みも自然と消滅すると思われる。


夕方に主治医のN医師が回診に来た。
昨夜のT医師と同様の説明をして、週末まではゆっくりと過ごしてほしいと説明された。
ドレーンの抜き差しは、言及がなかったが、通常五分粥あたりとの看護師の話もある。

予想では、明後日土曜日にドレーンを抜いて、週明けの2日月曜日以降が退院の運びかと思ってい
る。