日曜日の段階での退院予定日は今日だった。
でも、ドレーン周辺の炎症があるようで、抗生物質投与による炎症治療を行っている。
「ゾシン静注用」は2.25と4.5があるが、現在は4.5の方を一日3回投与している。
抗生物質を投与してから三日目だが、今日は大分痛みが治まった。
それに昨日から熱を数回計ったいたが、徐々に38度近いものが36.5度に下がっている。
やはり抗生物質の効果があったと言うことだろうか。
確かに楽になった。
9時に洗髪をしてサッパリした。五日ぶりだった。
そしてベッドに戻ったところ、H医師が顔を見せた。
何か、少々落ち着かないような雰囲気だった。
「教授回診がありますから。」そう言って、入口の所で待機していた。
まもなく、W教授が5~6人の医師を従えて入ってきた。
W教授は昨年12月24日の初診の時に会った以来であるが、顔は覚えていた。
W教授「やあ、どうも 」そう言って、ドレーンのパックを見て頷いていた。
お付の医師から「熱も下がってきたようです」と言われて「そう」と一言。
「それじゃ」と病室を出た。その間、約10秒程だった。
大病院のヒエラルキーを垣間見た気がした。
H医師が落ち着かなかったのは、患者が部屋に居なかったりと言うような不手際がない状態で教授
をお迎えするのが使命だったのだろう。
そして、担当する患者が部屋に居たので、安心した。
後は、教授の回診が順調に終わりますように・・・。そんなところか。
H医師から今後の治療についての話があった。
内容は次のとおり。
炎症反応が出ているのがドレーン周辺であり、この反応が出なくなるまで時間をかけて治療をし
ていきたいと考えている。
ドレーンは本来は体の中の廃液等を排出する機能のためであるが、今回、このドレーンが原因でそれを介して菌が進入し、感染が起こっていると言うことも考えられる。
それならそのドレーンを抜いてしまえば良いと言う考えの医師も居る。
しかしながら、ドレーンは縫合不全等の有無を確認する有効な機能を持っており、現在の廃液等
を見る限りは問題ないとも考えられるが、安易にその有効な機能を捨て去ることも慎重にならざ
るをえない。
炎症は抗生物質等により治まるものと考えており、それを採血によるCRP数値で確認して基準値ま
で下がった段階で食事を再開して、その後にドレーンを抜くように考えている。
そのため、当初の予定より時間が掛かることとなるが、ご理解願いたい。
CRP血液検査は、炎症の発症時に体内に増加する「C反応性たんぱく」の血中量を測定することで
炎症の度合いを測定する検査らしい。
基準値 :0.3以下
軽い炎症 :0.4~0.9
中程度の炎症 :1.0~2.0
中程度以上の炎症:2.0~15.0
重体な疾患 :15.0~20.0
看護師によれば、昨日27日10時時点の採血でCRP値が9.67だったようだ。
やはり高いね。
抗生物質で炎症を抑えるしかないでしょうね。