こんにちは。
作業療法士の定金雅子です。
【子どもが帽子を嫌がる理由とその対策!作業療法的アプローチ】
6月に入り、緊急事態宣言が解除されて日本中で学校が再開されてきましたね!
約3ヶ月休校だった長男と、ほぼ保育園をお休みしていた次男。
本当に毎日ドタバタで仕事も滞り、ぐったりしている時期もありましたが、ここまで家族みんなが元気に過ごせたこと、無事6月を迎えられたことに家族でハグしあって喜びました^^
皆様も、本当にお疲れ様でした!!!
さぁ、子どもたちはいよいよ新しい生活がスタートですね。
しかも、季節は一気に夏に近づきました。
夏が近づいてくると心配になるのが熱中症です。
外出中には熱中症対策で帽子をかぶってほしい!
登園も帽子が指定だから被らせなきゃ!
と思いますよね^^
でも、すぐにポーイ!!と投げ捨てられる、という経験はありませんか?
帽子を被せてもすぐに脱ぎ捨ててしまう子は多いですが、これはママの帽子の被せ方にも影響があるのです^^
小さな子どもは、まだ頭がどこにあってどんな大きさで自分のどこについているのかはっきり認識できていない場合があります。
私たち大人は、鏡を見なくても髪を結んだり帽子の向きを修正したりできますよね?
それは、自分の頭がどんな形でどこにあって、というイメージがしっかりあるから。
でも、子どもは自分で見ることができない頭は特にイメージが育つのがゆっくり。
だから、かがんで潜る時に頭をゴーンとぶつけちゃいますよね^^;
そんな見えないところを急に触られるととってもびっくりするのです。
人間の体は、命を守るための防衛反応を持っています。
例えば、お化け屋敷のような真っ暗で何も見えないところで、急に何かが肩に触れたらすっごく驚きますよね?
あの状態がまさに防衛反応がしっかり働いている時です。
見えていればそんなに驚かないけど、見えないととっても怖い。
テレビでよくある、箱の中に手を入れて何が入っているのか答えさせるゲーム!少し触れるのも勇気がいります。
まさにこれも防衛反応がびんびんに働いている状況です^^
子どもにとっては、見えないところでいきなり帽子を被せられるという経験をすると、この防衛反応が働いて、すぐに帽子を払いとる行動になってしまうことがあります。
特に、頭、首、脇腹など、人間にとって致命傷となりやすい場所は特に敏感なので、決して急に触らず声をかけてあげたいですね!
そして帽子を嫌がるもう1つの原因は、素材や大きさです。
頭は敏感だとお話ししました。
だから、シャンプーを嫌がるお子さんも多いです。
頭にかぶるという特性上、帽子をかぶれるどうかはその素材や硬さ、大きさに影響を受けやすくなります。
締め付けられる刺激が嫌なお子さん、逆にぎゅっとかぶるのは嫌だけどふんわりかぶる帽子なら大丈夫、などお子さんの感じ方によってかぶれる帽子はどんなものなのかを見極めてあげることも大切です。
触る感覚は触覚です。
触覚にも実は2パターンあります。
触れるが分かるのは一般的なイメージの触覚ですが、ぐーっと押された感じが分かる、何を触っているのが識別する感覚は圧覚と言います。
その2つの触覚の違いを知っておくと、お子さんがどんな帽子ならかぶれるか判断する助けになるかもしれません!
今まで、後ろから「ほら帽子かぶって!」と急に被らせちゃっていたなーというママはそれを変えてみるだけでもOK!
かぶる前に、「これをかぶってお外にいくよ。帽子はこんな形だよ」と触らせてあげてください。
そして見えるように真正面から帽子を被せてみてくださいね。
それでも嫌がる場合は、サイズを色々調整してみてください。
(サイズは調整できるものがオススメです)
ふわっとかぶるのが良いのか、しっかりかぶるのが良いのか、その子の好きなサイズを探してみてくださいね!
どうしてもかぶってくれないのなら、「防衛反応がまだ強く出ているのね、帽子をかぶること自体この子にはストレスかも。」とお子さんの気持ちを理解するだけで、ママも頑張って被らせなくちゃ!と思わなくて済むかもしれませんね^^
お子さんの発達のご相談をご希望の方は、こちらよりご連絡ください。
babysignscocon@gmail.com
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