こんにちは。
横浜市都筑区にて小児専門のおやこ教室Coconを主宰しています、
作業療法士 定金雅子です。
今日のベビーサインクラスのLINEグループでは、みんなで食事の時のベビーチェアや食器はどんなのが良いの?とそんな話で大盛り上がりでした^^
みんな本当に愛に溢れていて、お子さまへの温かさと優しさに感動でした。
さて、今日のテーマは「自分で食べるようになったらどんなスプーンを選べばいいの??」です。
食器でも、スプーンやフォークでも、ベビーチェアでも、何を選ぶにしても、たくさんの便利グッズが世の中にある現代。
本当に迷いますよね。
お店に行けば、ものすごくたくさんの便利グッズ。
何を選べば良いの?
これを選んで良かったのかな?
そんな疑問が湧いてきますよね。
どの企業さんもグッズを売ることが目的なので、そりゃあ良いことしか書いていませんし^^;
でも、赤ちゃんの運動発達を知ることでその迷いは少なくりますよ^^
まず、スプーンの握り方はどうやって発達していくかというと、
こんな風に手のひら全体を使って握るやり方から、徐々にスプーンを親指側で持つようになり、最後に親指・人差し指・中指の3本で持って細かな力加減を覚えて操作ができるようになっていきます。
この時、薬指と小指は握り込んでいて固定(支持)に使っているのがミソです。
最後の鉛筆握りまで到達するには、たくさん②や①の握り方を経験して運動学習する必要があります。
多少やりにくくても、使っていく中で、どうやって肘や手首や指を動かせば良いのか、どれぐらいの力加減なのか、などをトライアンドエラーしながら正しい運動学習をしていくのですね。
最近の育児便利グッズにはよく考えられたものもありますが、基本的には親切すぎるものが多いと思います。
特に、こうした先が曲がったスプーンは要注意^^;
例えば、このスプーンじゃないと運動機能的に問題があって食事ができないお子さんだったらこのスプーンでも良いのですが、
そうではないお子さんでしたら、このスプーンで食べ方を覚えてしまったら、普通のスプーンに変えるのは一苦労です・・・
いつまでも食べこぼしが多い
なかなか自分で食べようとしない
そんなお子さまの行動の背景に、
便利グッズのスプーンによる運動の誤学習
があります。
お子さんのスプーンはシンプルなもので♪
今一度見直してみてくださいね^^