前回記事の続きを書いていたんですが、実は二つ目の調査案件の現場があの山谷なんですよ。コレ、山谷と私の関わり合いを先に書いておかないと、その話自体がちょっと分かり辛くなるんですよね。
そんな理由から山谷の話を先に記事にする為、前回記事の続きであるコールドケース２は一時保留にしました。
で、先日その記事をダラダラと書きつつテレビをながら聞きしていたら、なにやら高倉健さんの新作映画の宣伝番組が耳に入りまして。
その新作はどうやらロードムービーっぽいんですが、私は『健さん』と聞くとヤッパリ任侠物が思い浮かびます。特に、耐えて耐えて最後に爆発する高倉健は、なんだか現在の日本の姿とダブります。まぁ無理して時事ネタに絡めなくていいんですがねｗ
そして画面に映る健さんの顔をボーっと見ていて思い出したのが、とあるＳＦ小説････その名も『小惑星帯（アステロイド）遊侠伝』。いやー、押入れの中を必死に探したらなんとか見つかりましたわｗ
この本、何故にこうも印象に残っているかと言うと、秀逸な挿絵があるからなんです。昔は挿絵のある小説が結構あって、それもまた楽しみの一つでした。
それと私、本の装丁と言うかカバーイラストなんかも好きで、そのお陰でなかなか本を捨てられないのが困りものです。
折角なんでその挿絵も貼ろうと思い、購入したままほったらかしておいたハンディスキャナーで試しに読み取ってみましたが････んー、書類とかを 盗み取る 取り込むにはいいけど、絵や写真の取り込みは使い勝手が悪くてダメかなコレ。
下に貼り付けたのは幾つかある挿絵からピックアップしたものですが、実はレゲエのマスターもこの本を持っていて、そっちは上製本（ハードカバー）で私の文庫本とは表紙がチョッと違うし、挿絵の数も少し多いんです。因みに、『銀河残侠伝』という続編も持ってますが、そっちは挿絵が無い上にカバーイラストもイマイチです。
当時この本の話を店でしていたら、そこから任侠物の映画の話になりまして、いつもの様にうちの店で管を巻いていたホラ吹き男爵が、例によってまた与太話を始めるんですよ････
ホラ吹き男爵
「その本のネタになった昭和残侠伝シリーズは、封切とかで見てたぞ俺ｗ」
Baby
「へー、俺は流石に名画座とかの２本立てとかだったなぁ」
マスター
「そう言えばさぁ男爵。当時の任侠物の映画で高倉健が出てくると、『待ってました健さん！』とか『健さん粋だね！』とか掛け声かかるんだよね？」
ホラ吹き男爵
「そうそうｗ 昔の映画館は結構ワーワーキャーキャー騒々しかったんだよ」
Baby
「掛け声とかｗｗｗ 歌舞伎かってーのｗｗｗ」
ホラ吹き男爵
「いやぁ、『待ってました』程度ならいいほうだぞ？ あのシリーズって大抵は最後の方で健さんが敵役の一家に殴り込みに行くだろ？ んで、必ず大勢の敵に取り囲まれて大立ち回りするよな？」
Baby
「まぁ王道のワンパターンですよねアレ」
ホラ吹き男爵
「そうすると必ず後ろから切りかかってくる雑魚の敵がいてさ、その時に絶対『健さん後ろ！』って声掛ける奴がいるんだわｗｗｗ」
マスター
「････出たよ、またホラ話だよ」
Baby
「ハイハイ解散解散！」
んな、映画の主人公に注意してやってるバカはいないだろと思ってたんですが、後に親戚に確認してみたら当時は本当にこうやってスクリーンに声を掛けてた奴がいたらしいです。ゴメンネ男爵･･･ あなたの日頃の行いが悪いからなんだよｗ
まぁインドの映画館なんかが今でもそんなノリなんじゃないかと思いますが、そうやって皆でワイワイと楽しむ映画鑑賞もなかなか面白いもんですね。
実は下に貼った宇宙船の挿絵なんですが、本当はコレじゃなくて別なのを貼りたかったんですよ。でも探したら私の文庫本にはその絵がなくて、たぶんマスターが持っていたハードカバーの方で見かけたのが記憶に残っているのだと思います。
その絵ってのは宇宙船が戦う時の姿で、下の画像のロケットみたいな宇宙船から腕の様な二本のアームが伸びてて、そのアームが光線刀（ビームサーベルみたいな物ですね）を握っている絵でした。
まぁなんせ、真新しい紺の宇宙服（きもの）を電磁たんすから出して、仕付けの針金をペンチで抜き取るなんて描写もあるくらいなんで、宇宙船が長ドス振り回して切り合ってても不思議じゃありません。それと、「旅人（たびにん）が電磁靴（わらじ）を脱ぐ」ってルビがふってあるのも笑えました。コレ誰かアニメ化してくれないかしら････
義理と人情を秤に掛けりゃ、重みで壊れる今日この頃････
「健さん右斜め上！」