〔淡路で震度6弱〕と【裂ける夢】 | SZ

SZ

とある音楽家の地球生活のカケラたち

■   ■   ■   ■   ■  ■  ■   ■   ■   ■   ■  ■  ■   ■   ■   ■   ■  ■

$(=・ェ・=) Tike!


今朝、近畿方面は大きな揺れに見舞われました。
すごく、こわかった。みなさん、大丈夫でしたか?
自然災害に対する日頃の意識を見直させられています。

地震が起こる寸前まで、みていた夢があります。
メッセージを感じる内容だったのでメモしました。

故人が出てくる夢は、その人を懐かしむという場合と、
故人からのメッセージであるという場合があるそうです。

夢の中で去年亡くなったおばが、体が裂ける話をしました。
書くと、ちょっとこわいけど、そうでなくて
とても穏やかで肯定的な夢に感じたのです。


---------------------------------------------------------------------

…略…

一日を終えて帰ってきたのは、なぜか祖母の家だった。
私は友人と食事をしていて、祖母は別の部屋でテレビをみながら、なぜかごきげんななめだった。
時間帯は暗くなりかけの夕刻。

いつの間にか、キッチンの流しに誰かが立ち、洗い物をしている。
私たちの食事はとうに終わり、お茶をのんでいるところみたいだった。このとき外は明るく昼であった。

食器を洗っていたのは、白と水色の薄手のセーターを着た、おばだった。
これは実話になるが、彼女は去年の夏、40代の若さで急に亡くなった。
寿命、病、災害、事故…さまざまな死の迎え方があるが、それを考慮に入れても
彼女のそれは、あまりにも特殊で、一族に全体に影響する謎に満ちたものだった。

私は当時、まさにそれが起こる日、彼女を中心として空間がぐにゃりと曲がるのを目撃した。
「連れて行かれる!!」そう確信して必死に手を尽くしたが、
誰もとりあってくれず助けられなかった。私は自分のためにはここまで頑張れないくらい一生懸命だった。かけがえのない大切なものに関して、'負けた'のは初めてだった。



夢の中の私は、洗い物をしているおばに近づいた。

自然で愛情に満ちた会話を交わす一方で、
夢の中の私は同時に、現実では、おばがもうこの世にいないことを知っていた。

おばは、水を流したままこちらを向き、私にお礼を言った。

「しづかちゃん、(色々な事情を)知ってくれていてありがとう。
よく分かったね。
私は自分が亡くなった後まで分からなかったの。」

おばは自分が亡くなった'後から'、自分の体が裂かれた、痛くてつらかった経験をおしえてくれた。
そして体をひらいて、中を見せてくれた。

「私が死んだのは、肺を失ったから。だけど、見て。
その後ろに、いくつもきれいな肺があるでしょう??」

(だから、肺が理由という事になっているけど、それが原因で命が絶える必要はなかった。
本当はもっと他のお役目のために、人生を終えたのだ、と言いたかったようだった。
そしてそれは、私の感覚と一致した)

体内は、とても美しく、肺の数は10も20も重なり合って動いていた。
彼女が見せてくれた引き裂かれたつらい経験は、過去の回想であって
目の前のおばは、生きていたときと同じ、穏やかで何もかも包み込む優しい声と表情だ。

ただ私に「つづき」をみせてくれ、その上で「でもだいじょうぶ」と伝えてくれたのだった。



次に気づくと、私たちは祖母宅の玄関にいた。
そこで私は、おばさんと向かい合いハグを交わした。生前は大人になってから、したことがなかった。

彼女の体はやっぱり少し小さく、やせて骨張っていたけど、とても暖かくて、
自分が赤ちゃんの時に感じた「おかあさんのにおい」みたいなものを思い出させた。
玄関のくつ、置物、彼女のセーターの繊維、全てとてもリアルだった。


私は玄関をでた。私の妹と、他に何人か近い関係の人がいたと思う。
(母?いとこ?姿が見えなかった)

用事は、大きなベッドを運ぶ事らしい。
台もシーツも黒色の(だけど真っ黒でなく、コットンできもちよさそうな)ベッドだ。

この共同作業の仲間には、おばはいない。

祖母宅の前の細い路地を通って、ガレージを通り過ぎ、薬局の角を右に曲がる。
現実世界とまったく一緒の道順である。


みんなでベッドを押して運ぶ、何度か揺れたりマットずれたとき、
とっさに私は

「あ、おばさんごめん!」と心の中で言った。

皆まるで、姿の見えない彼女がそこに寝ていると思っていて、実際そうであったようだ。


どうやら、私の実家のマンションへ向かっている。
マンションの前を走る道路に出る辺りで、いつのまにか
周りの人はきちんとした黒っぽい服装になっていた。

少し坂になっているところで、ベッドが大きく揺れ、
その弾みでマットレスが飛んで落ちてしまった。


「あっ…!」一瞬、冷や汗。

そのとき、マットが跳ねて落ちてしまったのは、
それが軽くなったからだった。


みえないけど、たしかにベッドにいたおばは、もういなかった。

ベッドは「からっぽ」になった。


黒かった色は、外で日に干され、すこし白っぽい、「日常の色」に変わっていた。





そのとき、

地震がきて、私は目を覚ました。


------------------------------------------------------------------



夢の中の印象的なキーワードを、書き出しておく。
解釈は簡単ではないが、思い当たるものもある。

裂かれる揺れる→地震を連想させる

祖母宅→おばの実家、みんなが集まる、つながる場所

キッチンの流し→家庭の生ゴミ、汚れのたまるところ

洗い物→水に流す、きれいにする、この時おばは、痛み、謎だった事について、穏やかに水を流しながら話してくれた

→体の器官というのは、天体や他の色々な分野に対応していることがある

故人と抱擁を交わす→調べてみたら、幸運の兆しらしい、和解、別れの挨拶

ベッドの色が黒→「喪」の色、それを近い人みんなで祖母の家から運ぶ事

ベッドが軽く、空っぽになる→地上にいない、運んでいた私たちの荷物が軽くなる



など、

思い当たった。



この夢に副タイトルをつけるなら、

『もう大丈夫』だ。




長々と書いてしまいました。

みなさまの、ぶじを祈ります。










■   ■   ■   ■   ■  ■  ■   ■   ■   ■   ■  ■  ■   ■   ■   ■   ■  ■




Shizuka Bando/