斎藤茂太
かなり前のことですが、銀座で買い物をした後、バス停でバスを待っていると、小学生の男の子が三人ほど、列に並んでいました。
向かい側の車線を通り過ぎるバスに「○○クルーズ」（だったと思いますが）と、英語書かれていて、それを「ああ、○○か。あれはさっ」と、こまっしゃくれたガキが友達に得意気に話していました。
その後、お互いにふざけ合って突き飛ばし合い、私にドン！とぶつかったにも関わらず、謝らなかったクソガキに対し、「ねぇ、ぶつからないでくれる？」と、注意では無く、嫌悪感で伝えました。
子供は、大人だと思うと、『大人なんだから』と甘えてくる部分があります。
私は、一個人として「嫌なんだけど」を伝えました。
クソガキは、謝りもせず、「なんで、俺だけが言われるんだよ」と、曖昧に濁していました。
私は、子供の叱り方を知りません。
嫌なことを嫌と伝えるだけです。
ですが、昔と違って、今の大人は、子供を叱りもしないし、嫌だということも伝えなくなっていると思います。
だから、小さな失敗を知ることも、改善することも出来なくて、一発で、自分の人生や、家族の人生を台無しにしてしまうようなことをしでかすのだと思います。
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