「HSPは「Highly Sensitive Person ( 敏感すぎる人 ) の意味」の略語です。この用語を初めて使ったのは、ユング派の心理療法家であるエレイン・N・アーロンという人で、その著書が多くの人に読まれたことから、一般の人の間にその言い方が広まったわけです。
ストレスホルモンとは、いわゆるステロイド ( 副腎皮質ホルモン ) です。ステロイドを使い続けると怖いという話は耳にしたことがあると思いますが、過敏な傾向の人では、ステロイドを投与され続けるのと似たことが、体の中で起きてしまうのです。
過敏さの問題は多様な要素を含み、一口に過敏と言っても一人一人抱えている特性や困難は異なるわけですが、多くのケースで高い確率でみられやすい問題に、音への過敏性があります。
過敏な人にみられるもう一つの傾向として、人がそばにいたり、接近されると不快に感じやすいことが挙げられます。距離をとった関係の方が安心するのです。
過敏な傾向は強い緊張と結びつきやすいですが、特にそれが対人場面で強まりやすく、対人緊張が強い傾向がみられます。人前に出たりするのも苦手です。
抵抗を感じたらいったん引く。このことは、あらゆる領域の現象に広く当てはまる経験知です。大きな失敗をする人と、それを免れる人の違いは、この点に集約されると言っても過言ではないほどです。
無理をしてオーバーロードになっている兆候を感じたら、とりあえず立ち止まることです。休んで様子を見たり、後戻りしてみることです。間違っても、強硬に突き進もうとしないことです。
ぼんやりする時間を多めにもったり、休みの日に何もせずに過ごしたりすることが、過敏な人には必要なのです。そうすることで、神経にかかる負荷が限界を超えないように調節しているとも言えるのです。
何年も引きこもっていた人や外に出るのも難しかった人が、働けるところまで回復する過程でとても有用なのは、家事をすることです。ことに掃除や料理をすることが役に立ちます。
料理はとてもいい脳の訓練で、料理ができる人は大抵働けるようになります。
今その人にできる行動を探して、それを目的化し、小さな変化を積み重ねていくというのが大きな変化を生む基本原理なのです。
しばしば勘違いしやすいのは、依存は悪いことで、自立は良いことだと単純化して考えてしまうことです。人が健康に生きていく上では、依存も自立もどちらも必要で、そのほどよいバランスが大切なのです。
われわれにできる最善のことは、自分自身が自分の安全基地になるということかもしれません。そのためには、うまくいかないことで自分を責めないことも大事でしょう。人に求めすぎず、自分なりにやってみようとすることも大事でしょう。
自分の心の中に、人の評価や思惑によって左右されない領域を育み、自分なりにやったことを肯定できるようになったとき、周りとの関係も安定したものになるに違いありません。
そして、あなたが抱えている過敏で傷つきやすい心も、外の世界と上手にバランスがとれるようになっていることでしょう。」
岡田尊司「過敏で傷つきやすい人たち」から抜粋して引用
日本人の約2割が「HSP傾向にある」と言われます
もちろん言うまでもなく
「ネット依存と情報過多な社会」
「それがHSPを悪化させる要因」
絶対そうだと思います
ということで
よろしゅうに