特別養子縁組。
十代の中学生が産んだ子供を引き取り育てるも、6年後に産みの母親が子供を取り戻しに来る、という小説ではありがちなストーリーと思ったけれど、引き込まれました。
産みの母親、育ての母親夫婦が6年度に再び出会う、そこに行きつくまでの過程がしっかり描かれていて、一気に読んでしまった。
子供ができるのが当たり前と私も思っていたけど、出来ない人には出来ないのよね。
望まない妊娠をしてしまう人もいる。
どちらもなんで私がって思うよね。
ストーリーは最終的にはハッピーエンドの方向に向かっていくけれど、その先が二人の母にとって明るい未来であって欲しい。
しかし10代の未熟さを逆手に取られていく所は可哀そうだな。ちゃんとした大人が傍にいたら、それを受け入れることが出来たら少しは変われたのかな。
こうやって人生を自分でつまらないものにしてしまう悪循環のようなものがとても切なくて。
既に10代だった産みの母はラストでは成人しているのだけれど、育ての母夫婦との出会いによって、そこから改めて人生をやり直して欲しいと思ったのでした。
映画にもなっているのね。
観てみようかな。