次の年号が「令和」だと聞いたときは、あんましうれしくなかった。
「レイ」という音を聞くと、俺は「冷」を連想しちゃうのね。俺、寒いのは嫌いだから、この音にいいイメージを持っていない。「和」のほうは、「昭和」で使われていたわけだし、フレッシュさがないと感じた。
平成という落ち着いた年号の時代、日本は活気を失ってしまったという印象があるので、次の奴はもっと景気のいい、パーッとしたのがいいのでは、なんて俺は考えていたのじゃ。
でも、段々、慣れてきた感じ?「レイ」という音には、俺の好きな「麗」という漢字もあるし。俺、「霊」って字も好きだけど、日曜日の日経コラム「遊遊漢字学」によると、「令」はこの漢字の当て字として使われてきたらしいし。
「令和」の英訳は「Beautiful harmony」だそうで、「令」という字に、年号の使用者がBEAUTIFULだというイメージを持てるかどうかが、これから勝負を分けていくのではないか。
ま、まだ万葉集とか古いことに出典を求めないといけないわけだけど、もっと先になったら、あんまし深く考えなくてもいいキラキラ年号の時代が来るかもね。「元気」とか「活気満々」とかどんなもんでしょう。