米澤 穂信「王とサーカス」を読了。
同じ著者の「リカーシブル」と「インシテミル」をおもしろく読んだ、という話は前にした。両作に共通する要素として、まーありえないぶっとんだ設定、というのがあった。
「さよなら妖精」と「王とサーカス」は、設定としてはリアル路線。しかし、俺的には、リアルに感じられなかった。前者にでてくる日本語がメチャクチャできるユーゴスラビア人というの、嘘っぽい。後者では、登場人物がみんな英語ものすごくできることになっていて、これもちょっとありえないのでは、という感じがする。
要するに、米澤 穂信という人は、リアリティーのある小説を書くのが苦手なのでは、なんて考えてしまう。設定的にリアリティーがなくてもすむ場合はおもしろい作品になるが、そうでない場合は「ちょっとねー」ということになる。(著書を全部読んでいないので、こう決め付けていいか、自信ないのだが。)
つーことで、次は超娯楽路線のSFミステリなんて書いていただけないかしらん。(‐^▽^‐)。期待しています。