第34回Zoom句会 | 愛と光と忍耐を求めて

愛と光と忍耐を求めて

プルーストの「失われた時を求めて」を真似てるわけではありませんが、悠久の時の流れの中での一瞬の人生。しかし、それを知っている魂には永遠の命があるのかも知れません。テーマは「修業の場としての魂の人生」

12月2日(土)18時〜20時に

第34回Zoom句会が開催されました。

 

小生の詠んだ7句の内、

選が入ったのは以下の4句でした。

 

舞落葉ストライザーを包みけり    如空

 中山/ 

 子供用自転車ならば、「ストライザー」でなく

 「ストライダー」。

 

並走すスワンボートと鴨三羽          如空

 矢作/深川/

 かわいらしい景。スワンボートに乗っているのも親子なら、

  鴨も親子であろう。

    

地蔵尊供花の如く実千両         如空

 北川/

「地蔵尊(地蔵菩薩)と「実万両」とで焦点が分散されている。

 ★実万両供花のごとし地蔵尊

 

ご修業の所作こまごまと草珊瑚   如空

 ◎矢作/

 「草珊瑚」は。「万両」とならぶ正月の縁起植物。

    茶道、華道、香道、ろいろな習い事が浮かぶ。

 

 

「舞落葉」の句は、孫の実景です。

公園横の道でストライダーをかけている児の上に

落葉が風に舞って降りて来た景を詠んだ句です。

一陣の風に舞い降りた落葉が、孫を包んでいる

ようでした。

「ストライザー」ではなく「、

「ストライダー」ですね。

失礼しました!

 

「並走す」の句も、実景です。

洗足池のスワンボートを追いかけるように

三羽の鴨が並走している景が見えました。

面白い景だと思い詠んだ一句です。

親子かどうか不明ですが・・・。

 

「地蔵尊」の句は、大岡山支部での一句です。

清水窪水子延命地蔵尊の両脇に、

千両と椿の気が植えられており、

実千両が正に供花の如く見えました。

心が和むような景でした。

 

「ご修業」の句は、正にご修業時の一句です。

華道とか茶道のような優雅な習い事でなく、

精神修業のための信仰心のご修業です。

「御五法修業」というご修業があり、

仲介者の所作が細かくルール化されており、

初心者にとっては戸惑いながらの修業となります。

下五の季語である「草珊瑚」が工夫の一句でした。

 

 

繰り言を述べて師走の名残とす   如空