お嫁さんと孫が、夫に明日の選挙用紙を届けに来た。
(夫の住民票は、都合で息子に譲った元の家に置いてある)
もう、期日前投票を済ませてあると伝えると、今度は私に「家には、ミシンがないので」と、息子の口のほつれたショルダー鞄を差し出す。
5センチ程ファスナーが、鞄の口から外れていた。
手縫いにしても良い位だが、鞄の表と裏の色に合わせたミシン糸できっちり縫う。
買い物を済ませてくると言うお嫁さんに、買い忘れたヨーグルトを頼んだ。
欲しかった脂肪分ゼロのヨーグルトに、念のためか飲むヨーグルトR-1を6本も買ってきていた。
お金を聞くと、1円単位まで言うので、足代のつもりで1000円札を渡す。
「そんなにしないのに」と言いつつ、夕方作ったロールキャベツとピーマンの肉詰めも
嬉しそうに受け取って帰る。
正直お嫁さんは、家事が得意ではない。
でも、フルタイム勤務しながらの子育てと家事の両立なんて、できないことは私自身が経験済である。
姑に気遣ってもらって嬉しかったことは、これからもお嫁さんに返して行こうと思っている。
ただでさえ、若いお嫁さんに甘い(口では、さんざん言ってはいるものの)夫に比べ、姑の私は何となく煙たい存在に感じているだろうから。