作家:佐藤愛子さんは、「90歳 何がめでたい 増補版」(ようやく読了）の中で、『私は、人生相談回答者失格である」と、書いている。
相手の気持ちになって、優しく労うなんて(生ぬるい）ことが、出来ないからだと言う。
愛子さんは、人生と戦い続け、おまけに短気なのが原因と言っている。
「干渉的な話題が、苦手で嫌」という相談者に、愛子さんは「愚痴を言うより、相手の悪口を言って言って疲れるまで言いまくれば、気が鎮まります。私は、そうして苦難の人生を戦い抜いてきた」と答えたいようです。
「私は、嫌な人間でしょうか？」という相談者には「嫌な人間というより、弱い人間です。あえて言えば、気が小さい人間です」とかね。
だから、人生相談は出来ないと言いながらも、どこかで載っていましたね。
彼女のその「いい加減にせえ」と、一刀両断に切る回答が、期待されているのだと思う。