地域で認知講座が開かれ、参加した。
認知サポート講習には何度も参加しているので、認知そのものは少しは理解している。
私が楽しみにしているのは、参加者との意見交換(おしゃべり? 雑談?)である。
様々な境遇の方から、様々なご意見が伺えるのは、私にとってとても興味深く勉強にもなるのだ。
5人グループに、寸劇を見せて下さった「市民後見人」一人と開催を企画した福祉関係の方一人が加わった。
参加者A「夫が死んで、一人暮らしです。もう、後を追おうとしたくらいです。隣に住む息子夫婦とは、顔を合わせば挨拶するくらいで、日常では交流はない。」
参加者B「私も夫が亡くなり、一人暮らしです。ずっと、家にいます。たまには、外に出なければと思って参加しました。趣味と言うものは、何もありません。」
参加者C「夫が介護を要します。デイサービスを嫌がるので、日帰り旅行に誘われても、出かけられません。私が2回入院した時は、近くに住むお嫁さんに夫の世話を頼みました。今日も、夫を見てくれると言うので、参加しました。」
参加者Dさんは、グループでのおしゃべりが苦手のようで、ずっと企画関係者相手にマンツーマンでお話して見えました。
グループの司会をする「市民後見人」さんは、70代だそうです。
この後見人の仕事のほか、週に6日お仕事もして見えるというパワフルな方です。
この「市民後見人」が、めっちゃやたらに威勢が良いのです。
「私は子ども3人を育て上げて、今は私の人生を楽しもうと思っているから、孫の面倒は見ませんと宣言して、子供達も理解している。」
「残り少ない人生です。自分のために楽しまなくっちゃ。」
「息子も、29歳で急に〝アメリカで住みたい〟と言いだして、あちらで結婚もして帰ってきません。今年のお盆には、孫に会いに初めてアメリカに行こうと思っている。」
ここで、田舎の思考ね。
〝えっ!29歳で日本を捨てた? 息子さんに何があったの? 仕事上の悩みなら、転職すればいいわよね? もう、日本に帰ってこないって、帰れない事情があるの? ご近所の目が怖いのか、日本社会で受け入れられにくいのか、 あらら?ひょっとして前科がある?〟
はい、怖いでしょ、田舎の思考法って。
(よく分からないことは、何だって悪い方向にしか考えないのです。)
夫も東京の大学に進学して、4年間地元を留守にしたら(夏休みとか、年末年始は帰省していたのですがね。)一時は、刑務所に入っているらしいって、噂されたんですって。
うーん、市民後見人さんも、そこらへんカバーできる話し方をしないと、とんでもない誤解をされる可能性大ですよ。