ボランティア先で、小さなイベントを企画した。
楽しみの少ない田舎だし、公共施設で何か催して地域の人に参加してもらおうと言うものである。
何せ、ボランティアは高齢者ばかりでおまけに素人であり、大げさなことはできないなりにあれこれ考えて、頑張ってリハーサルもした。
担当者の他に、メンバーの一人がアシストにつくことになっている。
しかし、、、ふたを開ければ、、、誰も来なかった!
そりゃあ、この暑さの中、出かけるなんて躊躇するよね。
で、二人で井戸端会議と言うか噂話というか自慢話も取り混ぜて、盛り上がってきた。
相棒のTさんの一人娘は、地元の進学校から関西の国立大学に進み関西に就職を決めた。が、近くに住んでほしい親(つまり、Tさん夫婦ね)が大反対して地元公務員に就職させたという。
しかし、飽き足らない娘は退職して、地元国立大の博士課程まで進み、今は大学教員をして県庁所在地に家を買っている。
ここからである。
県庁所在地のJR駅近に住居を構えた娘は、長男を京都の東大寺の中にあると言う私立名門中学に新幹線通学させていると言う。
母親は、自分と同じ轍を長男には踏ませまいと、早くから遠くに送り出したのかもしれないと想像した。
そこで、Aさんはせめて次男孫には祖父母宅(つまり、Tさん自宅)から通える大学に行ってくれないかと、期待している。
次男の好きな栗の木を植えて「貴方に栗畑をあげる」と言ったら、次男は断ったそうだ。
ねえ、Tさん。
孫同居も、孫の大学下宿も諦めた方がいいよ。
どの大学に通うにも、県庁所在地のJR駅近の自宅の方が便利なんだからさあ