美容院で白髪染めしてた時『ゆうゆう』特別号で、山口惠以子さんがタイトルのように言っていた。
ポジティブで、良い言葉だと思う。
過去の良くなかったことを、そう思って(言って)乗り越えて生きていくのは悪いことではないと思う。
でも、結果不幸の全部を〝反省〟としてしまって、〝後悔〟は一つもないことにできる人は、ずいぶん幸せな人生だったんだと思う。
私も、昔に随分悪影響の大きかった事柄が幾つかあった。
過去のことだから今更改ざんのしようもなく、ありのまま受け止めている。
「あの時は、どうしようもなかったんだ。ああする他に、仕方がなかったんだ。」
幾つかは、ため息とともに飲み込んできた。
しかし、どうしても忘れられないこともある。
「あの時、なんで! どうして! それが、出来なかったのか! もしも、できていたらこうはならなかったはずなのに。」
思い出す度に、動悸がして、吐き気をもよおし、眩暈さえ起き、不快感が半端ない。
これが〝後悔〟と言うものだろう。
だから、なるべく考えないようにしてやり過ごしている。
そうすることで、ほどほどの日常が戻ってくる。
日常に戻れなかった人もいる。
市川海老蔵夫人だった小林真央さんである。
乳がんだったが、OPして放射線やら薬で治療をすると、もう一人男児をと望む歌舞伎家の期待に応えにくくなる。
乳房を失わずに夫の愛に応えたかったのか、嫁としてのプレッシャーか、いずれにしろ真央さんは確立されていない民間療法を選択するが、結果はご存じの通りである。
『もしも、あの時。もしも、もしも、もしも、、、』との、死を確信しての最後のブログが切なかったわ。