ここのところ、おしゃれとは縁がない生活である。
年金暮らしで、目についたお洋服を片端からポンポン買うゆとりがないだけではない。
私が欲しいと思える服がないのである。
と言うか、似合う服がないので欲しいと思えず、買うに買えないのである。
店に、太った体とたるんだ顔に合う服がない。
しかたなく、以前からの服を着まわしている現状である。
今月、友人たちとのランチに誘われている。
これはという服がない。
GU、ユニクロ、無印良品は、やはりもう少し若い世代にこそ似合う。
少し遠いが、以前気に入った服を売っていた店に行く。
イオンのような総合店の一角にある。
2Fエレバーター前の洋服セールに、いきなり捕まった。
うん、このセンス嫌いじゃない。
試着して丈は少々長いけど、小柄な私は妥協しないと今時何も買えないし。
しかし、春先には薄手が欲しい。
セールストークを振り切ってお目当ての店に行くも、これはと言うものはない。
コスパを求めて、地元スーパーの同じ系列の小店に移動。
ここで、デザインの凝った薄手ワンピースを見つける。
くるぶし近いスカート丈は目をつむっても、深いV字の胸から下シャツがのぞく。
頭から被ったので前開きとは思わなかったのだが、何と前ボタンがある。
そうだ!ボタン位置を詰めれば胸開き過ぎは解決する。
はい、お買い上げ。