娘から「是非、読んで。」と言って
宮本延春さんの『オール1の落ちこぼれ、教師になる』を渡され読みました。感想は主に3点。
➀褒められたことのない小中学生を経て働きだすが、アインシュタインを知ったことから学びたい思いが強くなる。しかし、九九も出来ず、漢字は名前だけ、英語はBOOK一語のみ。付き合っていた純子さんにあらゆるチャンスを得て勉学に打ち込む。ついに、名古屋大学理学部の推薦入試合格を果たし、院まで進み母校豊川高校の教師となる。
やればできると言っても、ここまでやれるなんて奇跡!凄いの一語に尽きます。励まされたり、触発された人もきっといるね。
②どこまでも彼を支えて励ます恋人の純子さん。
大學入試直前に不安になった延春さんが「もし、一発で合格しなかったら、どうする?」と聞かれて「別れる。」と答えます。
延春さんは「捨てられては大変。」と、最後まで気を引き締めて頑張り、その結果合格します。
この時の順子さんの「別れる。」はね、私本当だったと思うんだ。
決して、背中を押すだけで、実は何年も合格するまで待つつもり何てことじゃないと思う。純子さんは、国立大学卒で会社社長の娘さん。18歳で両親を亡くしている中卒彼との交際は、23歳から27歳の今まで親からは反対されている。
ここで、不合格だったら、後1年、もう1年と待てますか?三河地方の27歳女性です。高く売れる年齢は、もうリミットです。
彼女のような賢い女性は、見切り時を誤りません。情に絆されてズルズルは、もう立派なダメンズウォーカーなのですから。
③本のその後。
延春さんは名古屋大学合格の実績をあげて、漸く純子さんとの結婚が許されました。そして、院卒の37歳で念願とおり豊川高校の教師となります。しかし、長男さんが生まれながらの心臓疾患を持ち、次男さんが自閉症で言葉を殆ど出せないという事態が起こります。現在、純子さんが仕事をして、延春さんは教員を退職し主夫として家事・育児をしながら、執筆や講演活動をしています。未来に幸あれ。