謝罪のときの手土産に最中が多い理由

洋の東西を問わず、手みやげは交友関係をスムーズにしてくれるアイテムです。
季節のご挨拶や、何かのお礼として贈るものは千差万別ですが、ある意味もっとも重要な役割を担うお詫びの品は、菓子折りが一般的ではないでしょうか。
手みやげは消えものがよいとされるため、お菓子が無難だというのはわかります。
そのお菓子にもさまざまな種類がありますが、お詫びの菓子折りでもっとも多いのは、モナカだと言われています。
そう言われてみれば！と思い当たった方も多いのではないでしょうか？
しかし、何故モナカなのでしょうか？
理由はいろいろ考えられます。
アイスクリームやプリン、ケーキなどは、かさばるうえに要冷蔵。
どこか華やかな印象もあり、お詫びの品としては不適切だというむきもあるのかもしれません。
それに比べると、モナカは数が多くてもさほどかさばらず、ある程度日持ちもし、印象はどちらかというと地味。
お詫びにはぴったりの品だといえるでしょう。
ただ、同じ条件で考えるならば、お饅頭でもいいはずです。
あえてモナカが選ばれるのには、実は理由があったのです。
それは…
今回の件は、これでもうなかったことにして下さい。
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モ　ナカ
という、切なる！メッセージがこめられてるから！
あとづけのダジャレなのかも知れませんが、知ってみればみるほど、うなずけますよね。
最後に、
モナカの名前の由来ですが、平安時代に編纂された後撰和歌集にある源順の歌、
　池の面に　照る月なみを数うれば　今宵ぞ秋のもなかなりける
にあるとされています。
宮中で催された月見の宴の際、丸いお餅が池に映った満月に似ていることから、モナカの月　と命名されたといいます。
市中に出回るようになったのは、江戸中期の１８００年ごろ。
当初は薄焼きせんべいに蜜をかけたものだったようで、これがモナカのルーツといわれています。