ヒアルロン酸は部位ごとに皮膚の薄さ 動き 血管リスクが全然違うから、製剤選びを間違えると不自然になるしトラブルも起きやすいです。今回は具体的な製剤の種類を部位ごとにまとめたいと思います。
| 部位 | 何をしたい? | 向いてるヒアルロン酸 | 代表的な製剤 | なんでそれ? |
|---|---|---|---|---|
| 涙袋 | ぷっくり 自然 表情になじむ | 低架橋でかなり柔らかい | ボルベラXC レスチレンリド RHA1 | 皮膚が激薄。硬いとボコつくし青く透けやすい |
| 法令線 | 溝を持ち上げる 支える | 中架橋で形を保てる | ボリフトXC レスチレンリフト | 柔らかすぎるとすぐ戻る。ある程度の芯が必要 |
| 目の下のクマ | 凹みと影を消す | 低〜中架橋でなめらか | ボルベラXC ボリフトXC | 硬すぎると不自然 柔らかすぎると持たない |
涙袋は量じゃなくて質で、だいたい片側0.1cc前後を少しずつがリスクが少ないです。
法令線は深さで使い分け。深い層はボリフト系 浅い層は柔らかめ。
目の下は製剤より層と技術。ここは医師差が一番出ます。
学会データの話をしますと、形成外科系論文では、目周りは低弾性 低G’のヒアルロン酸の方が合併症が少ないとされています。特に涙袋や目の下は高架橋製剤でチンダル現象や凹凸が出やすいという報告が複数あります。一方、法令線など支持力が必要な部位では中程度以上のG’を持つ製剤の方が満足度と持続性が高いとされています。
執刀医選びのコツ
ヒアルロン酸はどれを入れるかで仕上がりの8割決まるので、部位別にちゃんと使い分けてくれるクリニックを選ぶのが正解。
カスタマイズヒアルと言ってゴミ製剤の残りをごちゃまぜにして原価を下げているクリニックがあるので要注意です。
メーカー側も推奨していませんので、トラブルが起きても対処が出来なくなります。
カスタマイズヒアルは地雷なのか?
カスタマイズヒアルはその場で複数製剤を混ぜて硬さや持ちを調整する手法。
完成物の物性が不明確になるのが最大の弱点です。
なぜ問題になりやすいか?
混ぜた時点でメーカー想定外。
溶解性が読めない。
後出し修正が難しい。
説明責任が曖昧になりやすい。
などなど
部位ごとにそのリスクを見ても、、、
涙袋。
地雷寄り。理由は単純で、皮膚が極端に薄い。混合するとG’や粒子の均一性が読めなくなり、チンダル現象や段差が出やすいです。学会でも目周りは低弾性で均一な既製製剤を使う方が合併症が少ないとされている。わざわざ混ぜるメリットがありません。
目の下のクマ。
ほぼ地雷。ここは製剤選びと層が命。カスタマイズすると吸水性や移動性が予測不能になり、数か月後に膨らむ 青く透ける 左右差が出るなどのトラブルが起きやすいです。海外論文でもtear troughでは単一製剤を少量ずつ使う方が安全性が高いとされている。
法令線。
条件付き。深層限定ならまだ理解できる。支えが目的の層であれば、ある程度の硬さを調整したい意図は分かる。ただし浅層に使うのはおすすめしないです。結局、ボリフト系など既製の中架橋製剤で足りるケースがほとんど。

