ナゾラビアルファット(nasolabial fat pad)は、顔の浅層脂肪(skinとSMASの間)に位置する「表在性脂肪層」に属します。Rohrichらが実施した剖検研究では、顔の脂肪は浅層/深層に明確に分かれ、ナゾラビアルファットは浅層 compartment に分類されています。
ナゾラビアルファット(鼻翼基部の脂肪)は 脂肪吸引は基本的に非推奨である理由をまとめたいと思います。
まず結論としては、 効果が乏しく、リスクに対してリターンが少ないことです。その代わりに ミッドフェイスリフト(特に骨膜下リフト)が正しく推奨されています。
🔍 なぜ脂肪吸引が勧められないのか?
❌ 脂肪吸引の問題点
| 問題 | 解説 |
|---|---|
| 1. 浅層なのでボコボコ | ナゾラビアルファットは取ると凸凹しやすい |
| 2. 過吸引による“ダブつき”や“たるみ”のリスク | 加齢とともに皮膚が薄くなり、吸引後の皮膚が余るとかえって老けて見える |
| 3. 神経・血管リスク | 鼻翼基部は顔面神経や血管が密集するエリアであり、吸引は危険を伴う(→神経障害や凹み) |
| 4. 解剖学的知識が必要 | 形成外科的知識がない医師がナゾラビアルファット吸引をする例が多く、術後の不満・後悔につながりやすい |
✅ なぜミッドフェイスリフトが効果的か?
✅ ミッドフェイスリフト(特に骨膜下リフト)は「下から持ち上げて改善」する方法
| 特徴 | 解説 |
|---|---|
| 1. 皮膚・脂肪・靭帯ごとリフトアップ | 加齢で下垂したナゾラビアルファットを本来の位置へ引き上げることで、自然な高低差が生まれる |
| 2. ボリュームロスを避けられる | 吸引せず温存しながら若返らせるため、皮膚のダブつきが起きにくい |
| 3. 骨膜固定で後戻り防止 | リガメント(靭帯)処理+骨膜固定で長期的な引き上げ効果を維持可能 |
✅ よくある誤解と注意点
| 誤解 | 実際の見解 |
|---|---|
| 「脂肪を取れば細くなる」 | ナゾラビアルファットは構造的に引き上げないと改善しない |
| 「ナゾラビアルファット除去できる医師はすごい」 | 実際には形成外科の標準治療ではない場合が多い(リスクが高く推奨されない) |
| 「ミッドフェイスリフトは大げさ」 | 現代の技術では内視鏡や小切開で行う低侵襲な方法も増えてきている |
🧠 補足:ナゾラビアルファットとは
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位置:上顎骨の外側、鼻翼の横〜法令線にかけての深層脂肪
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機能:頬のボリュームの一部として表情に影響
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加齢で下がると:法令線が深くなったり、口元が“もたついて見える”
✅ 良医の見極め方
| 吸引 | ミッドフェイスリフト |
|---|---|
| × 変化が少ない・凹みやすい・リスク高 | ◎ 根本的な改善・長期安定・自然な仕上がり |
| × 非形成系の医師が多い | ◎ 解剖学を熟知した医師が行う手術 |
ナゾラビアルファットは“取る”より“持ち上げて活かす”のが現代美容医療のスタンダードです。バブ先生、魚などのぼったくり美容外科も増えてきているので要注意です。

